グラミー賞授賞式、ロス山火事の被災者支援のための義援金700万ドル集める

グラミー賞でプレゼンターとして登壇したロサンゼルス郡消防局の消防士たち（ロイター）

2日にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで行われた米音楽界最高の栄誉とされる第67回グラミー賞授賞式は、今年初旬にロサンゼルスに壊滅的な被害をもたらした山火事の被災者支援を前面に打ち出す内容となり、700万ドルの義援金を集めた。

今年の授賞式は、被災者のための募金活動を兼ねたものとなり、司会を務めたコメディアンのトレバー・ノアは視聴者に向かって避難を余技なくされ、自宅を失った人々への支援を何度も訴えた。授賞式の途中で、会場となったクリプト・ドットコム・アリーナや放映権を持つCBSテレビなどからも寄付が寄せられたことを報告していた。

授賞式は、ジョン・レジェンド、ブラッド・ペイズリー、シェリル・クロウ、火災で自宅を失った地元バンドのドーズら豪華アーティストによるランディ・ニューマンの「I Love LA」で幕を開け、続いて地元出身のビリー・アイリッシュが兄フィニアス・オコネルと共に登場。ロサンゼルスの美しい自然の映像をバックに、「Birds of a Feather」を披露した。

また、消防士にも焦点が当てられ、トリとなったアルバム賞では消火活動にあたった消防隊員らがプレゼンテーターとして登壇。初受賞したビヨンセにトロフィーを授与した。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）