【韓国】尹大統領、非常戒厳の夜、国会の会場議決直後に２次戒厳を試みた可能性も浮上

※イメージ写真

韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が、非常戒厳解除の直後に、再び2次戒厳令を宣布しようとした可能性が浮上した。これまで野党を中心に同様の主張が出ていたが、6日に国会で戒厳司令官が、それに近い証言をした。

同大統領は「戒厳宣布当日、国会の解除議決を見て直ちに軍兵力撤収を指示した」と主張している。しかし同大統領から戒厳司令官に任命されていたパク〓（中点（ラテン））アンス陸軍参謀総長は6日、国会の「尹錫悦政府の非常戒厳宣言による内乱容疑真相究明国政調査特別委員会」の第3回聴聞会に証人として出席し、国政調査特別委員長から「（部隊の）撤収指示をいつ誰から受けたのか？」と聞かれ「兵力撤収しろという大統領の話を聞いたのは（4日午前）2時50分ころ」と答えた。

解除議決が4日午前1時1分だったため、撤収命令までは2時間弱の開きがある。他の軍幹部は「大統領からは、会場議決されても2次、3次の戒厳ができるから（議員を）引っ張り出せと言われた」と証言している。

国政調査特別委員長は「深夜の1時1分に戒厳が解除され、すぐに撤収しなければならないのに撤収もせずに待機させ、確認し、追加準備してそのような行跡がみえる」とし「(尹大統領が)2次戒厳準備をしていて結局、不可能と判断して撤収させたとみるべきではないか」と話した。