「トランプ氏の目は節穴ではない」互いに賞賛の首脳会談も石破首相を「使えることころは使う」

共同記者会見で、トランプ大統領からの贈り物を披露した石破首相（ロイター）

前駐オーストラリア大使で外交評論家の山上信吾氏が8日、ABCテレビの生情報番組「教えて！ニュースライブ　正義のミカタ」（土曜午前9時30分）に出演。同番組では石破茂首相が7日午前（日本時間8日未明）、トランプ米大統領とワシントンのホワイトハウスで初めて会談したことを取り上げた。

トランプ米大統領と石破茂首相は7日、ホワイトハウスでの初会談後の記者会見で互いを称賛したが、山上氏は2人の相性の悪さについて言及した。

「トランプさんは紛れもない保守の政治家。強いと見えることを好む。トランプさんから見れば、この方（石破首相）はどう見たってエセ保守。やわなリベラル。まずは弱いとみられる」

さらにトランプ大統領と比較し「石破さんにブイブイいわせる能力はないでしょ。トランプさんからみれば、石破さんは暗くてダサい。いざとなったら逃げる。トランプは立ち向かっていく」と“相違点”の持論を展開し、2人の相性が「合うわけがない」と断言した。

MCの東野幸治が、トランプ大統領が石破首相との初の日米首脳会談で「日本のプレジデント、石破はなかなかやる人材だなと思ったかも」とフォローすると、山上氏は「それほど、トランプさんの目は節穴ではない。石破さんを使えるところを使おう。どうせ、この政権は短命でしょ。だからいる間に、オレが思っていることをやらせよう」と外交戦略を分析し、「オレについてくることができないなら、けちょんけちょんにけなす」と強調した。