フジCM再開の企業が「性加害を容認」「フジテレビ社の接待を受けている」などの臆測を否定

フジテレビ（2025年1月撮影）

ガス給湯器製品の販売、設置事業を展開する「キンライサー」は10日、公式X（旧ツイッター）を更新。フジテレビでのCMを再開を発表したことに対する一部の臆測を否定した。

同社は「CMの再開に関して、先日のコメントでもお伝えした通り、さまざまなご意見があるのは承知しております」とした上で、「多くのご意見をいただいているところではございますが、以下の2点については明確に否定させていただきます」と切り出した。

続けて、「フジテレビでCMを放映する、だから性加害を容認している」という意見については、「そのような意図は一切ございません」と否定。「事実が明確になっていない中で憶測や伝聞を中心に人や企業を叩いたり見放したりするのではなく、実際にお話を伺い、誠実にこの問題に向き合い努力されている方々の姿勢を尊重し、未来に目を向けるべきだと判断いたしました。もちろん、今後の調査結果や事実の判明次第では然るべき判断をしてまいります」と説明した。

また、「キンライサーはフジテレビ社の接待を受けている、だからCMを出している」という意見についても、「そのような事実は一切ございません」とキッパリ。「むしろキンライサーとフジテレビ社との間では、こういったやましい関係がないからこそ、CMの再開を決定した次第です」と強調し、「以上、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

フジテレビでは、中居正広氏（52）の女性トラブルをめぐる対応などを受けて、80社近い企業がCM出稿を差し止めたといわれ、現在放送されているCMはACジャパンや自社ものが中心になっている。

そうした中、キンライサーは7日、公式Xで「フジテレビのCM放送を再開いたしました」と報告。そして「今回、フジテレビの関係者の皆様と直接お話をさせていただきました。報道の訂正がなされた一方で、いまだ議論の余地が残る点もあることを理解しております。また、第三者委員会の調査が進む中で、新たな事実が明らかになる可能性もあると認識しています。しかし、私たちはフジテレビ様の中で誠実にこの問題に向き合い、より良い未来を築こうと努力されている方々がいることを知りました」と記していた。