読書が長生きにつながることを示した研究

認知症ねっと / 2018年11月29日 10時0分

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健康のためには「運動」が一番とわかってはいても、なかなか腰が上がらないというインドア派の方もおられることでしょう。そんな方には耳寄りな話かもしれません。

今回ご紹介するのは、読書に関する研究です。

「毎日座ってばかりいる」と聞くと、あまり健康という印象は受けませんよね。しかし、座ってばかりでも「読書」をしている人たちはそうでもないようです。この度、アメリカのイエール大学の研究チームは、読書と寿命の関係を調べる研究を行いました。

アメリカでは国立老化研究所の援助によって、「定年後の健康に関する疫学研究」として1992年から50歳以上を対象に、2年に一度、電話での聞き取り調査が行われています。2001年からは調査項目に読書に関するものが加わり、研究チームはこの調査の結果を解析しました。対象となったのは3635人で、調査は12年にわたって行われました。

読書に関する質問項目は「先週、何時間読書をしましたか?」といった、読書時間に関するものです。同様に、新聞や雑誌を何時間読んだかについても調べました。被験者全体の平均読書時間は週に3.92時間、雑誌や新聞を読んだ時間の全体平均は6.10時間でした。

研究チームは、得られた回答と生存率との関係について解析を行いました。生存率とは、ある集団において、一定の期間が経過した時点で生存している人の割合のことです。12年の調査期間内に亡くなった人は、被験者全体の27.4パーセントでした。

解析の結果、読書をするグループのほうが、読書を全くしないグループよりも、生存率が高くなることが分かりました。下のグラフは、両グループの生存率の時間推移を表したものです。

グラフ:読書と生存率との関係(文献内Fig.1を日本語訳)

次に、それぞれのグループの中で亡くなった人の割合が20パーセントに達するまでの期間を比較したところ、読書を全くしないグループでは7.08年であったのに対して、読書をするグループでは9.00年でした。以上の結果から、読書をするグループのほうが、読書をしないグループよりも長生きする傾向があることがわかりました。

研究チームはさらに、読書時間についても調べました。被験者を読書時間ごとに「まったく読まない(0時間)」、「3.5時間未満」、そして「3.5時間以上」の3つのグループに分け、それぞれの死亡リスクを解析しました。その結果、読書を全くしないグループの死亡リスクを1とすると、読書時間が3.5時間未満のグループのリスクは0.89、3.5時間以上読書をするグループは0.77となり、読書時間が長いほうが死亡リスクは減る傾向にあることがわかりました。この傾向は、新聞と雑誌を読む時間よりも、本を読む時間に顕著に表れることがわかりました。

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