すべてのコミュニケーションの基本は聞き方にある
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年7月8日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に株式会社人財育成JAPAN代表取締役・永松茂久が出演。話し方がうまくなる「聞く力」について語った。
黒木)今週のゲストは、株式会社人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久さんです。昨年(2019年)出された『人は話し方が9割』という本のなかでは、「聞く力」が先に書いてありますね。
永松)そうですね。実は、そこが伝えたかったところなのです。人は話し方が9割。そして話し方は、聞き方が9割。すべてのコミュニケーションの基本というのは、聞き方にあるような気がします。話し上手で聞くのが下手という人はあまりいません。人間はいろいろな話を聞くことで、知識をインプットして行きます。人は誰でも自分自身をわかって欲しいと思っています。ここを意識しておかなければ、自分の話ばかりになってしまいます。自分の話が流暢に話せて上手であったとしても、それは本当にコミュニケーションとして成立するのかということになります。
黒木)相手が楽しい時間を過ごしているのかということですね。
永松)そうです。そこが大事なところだと思います。ですので、まずは聞く訓練をしましょうということで、本のはじめのほうに持って来ました。
黒木)まず話し方を学ぶには、聞き上手になりましょうということですよね。
永松)話し方には2つあると思います。1つはパブリック・スピーキング。人前で講演する、スピーチをするときの話し方がある。そしてもう1つは、パーソナル・コミュニケーション。1対1、少人数での会話という2つの話し方があります。『人は話し方が9割』という本では、パーソナル・コミュニケーション1本に絞っています。ですので、拡張話法ということを書かせていただきました。「話を聞きましょう」と言っても「そうだよね…」となってしまいますので、聞くということには5つあるということを、皆さんに伝えたいと思います。
黒木)お願いします。
永松)1つは感嘆。相手が「こんなことがあったんだよ」と言うときに。
黒木)「えー!」とかですか?
永松)そうです。これは少しオーバーなのですが、私たちは「『人は話し方が9割』の実践会」というものを開いています。その実践会では練習をします。言うのは簡単なのですが、多くの人がこの「へー!」「あー!」などを「やってください」と言っても、驚くほどできません。ですので、1つ目は感嘆を練習する。2つ目は反復です。たとえば私はカレーが好きだと言ったら…。
黒木)「えー! カレー!」ということですか?
永松)素晴らしいです。
黒木)どのカレー?
永松)そうです。そうやって話を広げて行く、拡張して行くということです。
黒木)聞き上手の1つですね。
永松)はい。感嘆、反復、そして共感。「あー! わかる。私も好きなんだよね」ということです。
黒木)女性はとくに共感が好きですよね。
永松)そして4つ目が称賛です。
黒木)称賛ですか。
永松)「すごいな、さすがだね」と言ってほめる。最後に5つ目が質問です。
黒木)質問。「どうやってカレーをつくったの?」とかですか?
永松)はい。ですので、感嘆、反復、共感、称賛、質問という5つを繰り返せば、相手は話しやすくなって行きます。人間は不思議な生き物で、話せば話しただけ相手のことを好きになるという心理的効果があります。相手にもてたいならば、この拡張話法を磨きましょうということです。「えー! いいね!」という、これだけをひたすら練習する。それで相手から好かれるのならば、こんなにコスパのよいことはないと思います。
永松茂久(ながまつ・しげひさ)/株式会社人財育成JAPAN 代表取締役
■大分県中津市生まれ。実業家。
■2001年、26歳で地元中津に夢のたこ焼き屋「天までとどけ。」を開店。わずか3坪で大行列をつくり、日商平均25万円を得るたこ焼き屋として有名に。
■2005年、生涯納税額日本一の大商人・斎藤一人氏と出会い、数々の教えを伝授される。
■その教えを活かし、数々のお店を経営し、大繁盛店に育て上げる。
■「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。「人のあり方」を伝えるニューリーダーとして、多くの若者から圧倒的な支持を得る。
■現在は経営、講演だけではなく執筆、人材育成、出版コンサルティング、ビジネスコーチング、イベント主催、映像編集、ブランディングプロデュースなど数々の事業を展開。鹿児島県南九州市の「知覧ホタル館 富屋食堂」の特任館長も務める。
■2019年4月、東京に自社のセミナールームである「麻布『翔』ルーム」をオープン。同時に、自身の実業・出版・講演の経験をベースに、ここから飛び立つ人たちの育成スクールである「永松義塾」をスタート。
■著書多数。累計発行部数は130万部を突破。2019年9月には、すばる舎から『人は話し方が9割』を出版。
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