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日本の小児医療の「心身を守る」という新たな課題

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年7月29日 11時40分

日本の小児医療の「心身を守る」という新たな課題

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(7月26日放送)に、小児科医であり医療相談サービス「小児科オンライン」代表の橋本直也が出演。成育医療等協議会について語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

淵澤由樹(アシスタント):成育医療等協議会では、橋本さんが最も尊敬されている方が会長を務めているそうですね。

橋本:国立成育医療研究センターの理事長、五十嵐隆先生です。私が小児科医として、国立成育医療研究センターで働いていたときからお世話になっている先生です。私が病院のなかで、子供達との想い出をつくろうとイベントを企画したときも、「ぜひ、やりなさい」と応援してくださったり、「小児科オンライン」を立ち上げるときも背中を押していただきました。いまの成育医療等協議会のなかで、私は断トツで若いのですが、「若いんだからしっかり発言しなさい」と、発言の機会を与えてくださっています。

淵澤:改めて、成育医療等協議会について教えてください。

橋本:成育基本法という法律の、基本方針を決める協議会です。成育基本法とは、簡単に言えば「子供達を大事にしましょう」ということを定めた法律です。そのなかで、どの分野を重点的に取り組んで行くのかという基本方針がまだ決まっていないので、いろいろな有識者の方々が集まり、話し合って決めています。

淵澤:橋本さんが感じる、成育医療の課題をお聞かせください。

橋本:これまで日本の小児医療は、世界に誇るものをつくり上げて来ました。しかし、時代と共に子供たちの抱える問題は変化しています。細菌による病気は減りましたが、反対に発達障害、虐待や不登校など、生活環境に依存するものが目立って来ています。体は健康に見えるけれど、心身共に健康が達成されているのかどうか。これまでの、いわゆる「病気」というものをしっかり克服して来た日本の小児医療は、素晴らしいものです。しかし、今度は次のフェーズとして、心と体の健康を両方守って行かなければなりません。

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