高見沢俊彦~吉田拓郎さんから「王子」と呼ばれるようになったきっかけ
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年7月30日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にTHE ALFEEの高見沢俊彦が出演。スタッフから「王子」と呼ばれるようになった経緯、また自粛中の生活について語った。
黒木)今週のゲストはTHE ALFEEの高見沢俊彦さんです。ご自分のプライベートについて書いたことはありますか?
高見沢)まだ、そういうことをした経験はありません。
黒木)では、このラジオで教えていただける範囲で、高見沢さんのプライベートを伺いたいと思います。高見沢さんが吉田拓郎さんに、王子と呼ばれるようになったきっかけとは何ですか?
高見沢)きっかけは、たまたまスタイリストさんが用意してくれた衣装のシャツに、フリルがついていたのです。そして、拓郎さんと一緒に番組をやっていた時代がありまして、そのときに「何だお前。それ、王子みたいだな」とからかって言われたのです。「やめてください」と言っていたのですが、それ以来、スタッフが全員王子と呼ぶようになってしまいました。
黒木)王子様らしいプライベートを過ごされているのですか?
高見沢)そんなことはないですよ。意外とシンプルな生活です。
黒木)この春の自粛中は、どのように過ごされましたか?
高見沢)ゴールデンウィーク中は必ずツアーに出ていたので、この何十年間、家にいたことはありませんでした。やはりツアーがなくなると不安になりますよね。そのときに、性なのでしょうか。「曲をつくろう」と思いまして、1ヵ月の間に7曲ほどつくってしまいました。小説のプロットも考えました。
黒木)3作目ですね。
高見沢)3つくらいプロットを考え、そのうちの1つを書き始めて、冒頭部分まででき上がっています。
黒木)充実した日々を過ごされたのですね。
高見沢)不安を消し去るためには創作しかないなと。私は他に何もできないのです。音楽とものをつくる以外できません。音楽以外に、自分が自分であるためのものがないので、そこに特化してしまったのかなと思います。
黒木)私はゆっくり過ごしていました。
高見沢)もちろんゆっくりしていましたよ。かなり寝ていましたから、ぼんやりと。起きている間は、そういうことをしていることが多かったですね。
黒木)そうなのですね。7曲の新曲はどうされるのですか?
高見沢)そのなかの1曲はシングルにして、この夏に出そうかなと思っています。
黒木)では、3作目の小説も文藝春秋さんから出すのですか?
高見沢)出すことができたらいいですね。
黒木)最初の文章が出て来たということは、まったく異なる恋愛小説が生まれるのですか?
高見沢)今回は恋愛小説ではありません。曲が1曲、1曲違うように、小説も違うものを書いて行きたいと考えています。まだ、作家とは呼べないですよね。5冊くらい書いて作家と呼べるのかなと思っています。ですので、5冊書いてから自分のなかでは作家と言おうと思っています。まだまだですね。
黒木)ちなみに、どのような内容ですか?
高見沢)そうですね。私は歴史も好きですので、歴史的に好きな人が出て来ます。
黒木)そうなのですね。
高見沢)歴史が大好きです。
黒木)幅広いですね。いろいろなことをご存じです。
高見沢)すべて父親と兄貴の影響です。
黒木)下の子は上の子を見て育ちますからね。天才が多いと言われますよね。
高見沢)そうなのですか?
黒木)そう言われますよ。
高見沢)私は違いますけれどね。
黒木)プライベートでは曲を書き、小説のプロットを書いてとおっしゃいましたが、本当の趣味というか、仕事ではない、仕事以外のものでは何がありますか?
高見沢)趣味というと何でしょうか。学生時代にバスケットボールをやっていました。スポーツは好きなので、合間に筋トレをしたり、体を鍛えていますね。
黒木)ツアーは大変ですよね。
高見沢)はい。加齢とともに体力は落ちて来ますので、体力維持のためにやっています。年々、3時間のライブがきつくなって、声が出にくくなっています。そこを補うための体力トレーニングを行っています。
黒木)それは仕事のためですよね?
高見沢)仕事のためですね。私の考え方は、こう見えて体育会系なので先輩には礼を尽くす、自分が決めたことはやり遂げないと気が済まないのです。ですので、「筋肉をつけるぞ」となると、つくまで頑張ります。そこまで来ると面白くなり、トレーニングにはまってしまいました。
高見沢俊彦(たかみざわ・としひこ)/ミュージシャン
■1973年、明治学院大学キャンパスにて結成されたTHE ALFEEのリーダー。楽曲のほとんどを手掛ける。(高見沢俊彦/桜井賢/坂崎幸之助)
■1983年、シングル『メリーアン』がヒットして以降、現在に至るまで日本の音楽シーンを代表するバンドとして活躍。
■コンサート通算本数は日本のバンドとして最多の2700本を超え、現在も更新中。
■ソロ活動や楽曲提供、ラジオ番組などでも幅広く活動。
■2018年には『音叉(おんさ)』で作家デビューを果たす。
■2020年4月、小説第2弾として『秘める恋、守る愛』を出版。
<*2018年12月から「オール讀物」(文藝春秋刊)で連載>
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