陽性を3割見逃してしまう……PCR検査の最大の「弱点」を辛坊治郎が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年7月30日 21時0分
キャスターの辛坊治郎は7月29日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、新型コロナウイルス感染症のPCR検査の精度について解説した。
この日の同番組では、プロ野球とJリーグの「新型コロナ・ウイルス対策連絡会議」感染症対策専門チームのメンバーである愛知医科大学感染症科の三鴨廣繁教授と電話つなぎ、Jリーグのコロナ対策の実態について辛坊が訊いていったが、Jリーグでは2週間に1回のPCR定期検診を行っている中で、陰性判定だった選手が感染していたことがわかったという状況を受けて、以下のように解説を行った。
辛坊)PCR検査に関して言うと、いくつか問題点が指摘されていますが、最大の問題点は、どうやら3割くらいは見逃してしまう可能性がある、ということです。陰性の人を陽性だと判定するリスクはほとんどないらしいです。だけど、陽性を陰性だと判断してしまう可能性が3割あるそうです。100%ではないので、信じ込んで「俺、PCR検査で陰性だ」と言って、実は感染していました、ということが3割の確率であるそうです。
いま、PCR検査が絶対の尺度で信仰のようになっていますが、そういう確率でいうと、PCR検査で陰性だと言われた瞬間に、その人がはしゃぎ回ってしまうが実は陰性ではなかった、という可能性がある。
そして、もうひとつ問題なのは、検体を取ったときには陰性だったかもしれないが、単にウイルスがそのときに出ていなかっただけで、すでに感染していて、翌日にはウイルスを撒き散らしている、という可能性もある。検査と検査のあいだで感染する可能性もある。
だから、毎朝検体を取って毎朝検査しないと、外に出て本当に安全かということはわからない。これがPCR検査の最大の弱点なので、その辺りも含めてちゃんと理解する必要がありそうです。
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