うがい薬で「病気が治るわけではない」コロナへの“効果”を辛坊治郎が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年8月5日 23時59分
キャスターの辛坊治郎は8月5日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、4日午後に大阪府の吉村洋文知事と松井一郎大阪市長がその可能性を発表したポビドンヨードのうがい薬の新型コロナウイルスへの効果について、例を示しながら解説した。
エイズウイルス感染者がポビドンヨードで治癒しないことと同じ
4日、大阪府の吉村知事が会見で、新型コロナウイルス対策としてポビドンヨードを使ったうがいを推奨したことについて、西村経済再生担当大臣は「承知していない。有効性について専門家の意見を聞いて判断したい」とした。
辛坊)これに関しては、4日にお話ししたことで尽きていますから、何か新しい話があるわけではありません。「もしここで喋った以外に新しく、画期的なことが出てきたら、明日、この番組で詳しくお伝えします」と申し上げたのだけれども、残念ながら、4日にお伝えした状況がすべてです。
簡単に何が起きているのかを説明します。少し、新型コロナとは違う話をしましょう。エイズを引き起こすHIVというウイルスがありますよね。実はこれ、エイズが社会的に大騒動になっていたときに、エイズウイルスにポビドンヨード、イソジンが効くのではないか、という話がありました。性感染症ですから、性器の周りにくっついているとして、そこにポビドンヨード、イソジンをかけたらどうなるかというと、ウイルスは死にます。死ぬという言い方が、ウイルスが生きているのか死んでいるのか、というのがありますから、私は死ぬという言い方はしたくないのですが、少なくとも、感染力は失います。これは事実として間違いないと思います。だから、HIVのウイルスにポビドンヨード、イソジンが効くかと言えば、イソジンは効くというのが正しい答えなのですが、エイズウイルスに感染した人が、イソジンを飲んで病気が治るかというと、絶対に治りません。だから、今回新型コロナに関して言われていることと同じことです。ウイルスが死ぬかと言われれば、死にます、直接かければ。だけど、かけたからと言って、病気が治るかというと治りません。単純にそれだけのことなんです。
重い後遺症が出るといわれているのは嘘
4日はオンエアの段階では「もしかすると、PCR検査に関して、鼻の奥でしていればすごいけれども、唾液の検査なら、それは唾液のなかのウイルスはイソジンで1回消えますから、そのあと検査したら陰性になるだろう」というところまではここでお話しましたよね。私の悪い予感が当たってしまいました。ただ、1つだけ希望があるとするならば、5日の段階でまだ誰も言っていないかもしれませんが、思い出してください。唯一、この病気に関して重い後遺症が出ると言われていますが、嘘ですから、これは。たしかに、重症肺炎になった人がその後肺の機能が低下して、大変苦しい思いをされるのは事実です。だけど、これは新型コロナの重症肺炎に特徴的なことではなく、重症肺炎になったら必ずそうなります。
味覚障害との関係性は注目してよい
だから、ないとまでは言わないけれども、唯一特異的な後遺症と言われているもののなかで、割と長続きするのは、味覚障害です。味覚障害に関して言うと、どうやらこのウイルスは、味に関する細胞をかなり傷つけるのではないか、ということで、味に関する細胞は舌の上に乗っかっていますから、その舌から脳に行くどこかでブロックされて味覚障害が起きるということを考えると、このウイルスは特異的に口のなか、舌のどこかで増殖する可能性はあります。もしかすると、大量のウイルスを口から出すと言うことの1つのメカニズムはそこにあるかもしれないということだと、定期的にそれをイソジンなどで消すことに関していうと、少なくとも悪い話ではない。ただし、副作用もありますから、甲状腺障害が出ることもありますから、ずっと口のなかをイソジンで掃除していたらいいか、という話ではないので、唯一可能性があるとすると、味覚障害との関係性ということでは、ちょっと注目してもいいのかな、という気はしています。
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