まさきとしか~最新刊『あの日、君は何をした』を語る
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年8月7日 8時10分
![まさきとしか~最新刊『あの日、君は何をした』を語る](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_238190_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に作家のまさきとしかが出演。最新刊『あの日、君は何をした』について語った。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2020/08/TAMA7461-2.jpg)
まさきとしか
黒木)今週のゲストは作家のまさきとしかさんです。最新刊『あの日、君は何をした』が、7月に小学館文庫から発売されました。このタイトルもまたいいですね。
まさき)タイトルは、いままでで5勝5敗です。5敗というのは、ボツになって編集者の方に決めていただいたものです。これは勝ちました。歩いていたとき、いきなりふっと浮かんだフレーズで、相談したら編集者の方も「これで行きましょう」と言ってくださいました。
黒木)「君は」というのがどの人を指すのだろう、と思いながら読み始めますよね。「君」があの人かとわかって来ると、またのめり込みます。そこで、どう結びついているのか。「このミステリーはなかなかすごい」と素人ながらに思いつつ、読ませていただきました。まさきさんからもう一度、最新刊のご説明をお願いいたします。
まさき)2004年が1部、その15年後の2019年が2部という、2部構成になっていて、1部は中学生の息子を突然の事故で亡くしてしまった母親の内面を中心に描いています。2部では舞台が変わり、新宿で若い女性が殺害される事件が起こるのですけれども、その捜査を進めるにつれて、15年前の少年の事故死が浮かんで来るというミステリーになっています。
黒木)帯にはブックジャーナリストの内田さんが、「まさかの結末にあなたは戦慄するか涙するか。著者の力量に茫然自失。火傷注意の1冊」と書いていますが、まさにそうです。
まさき)ありがとうございます。
黒木)「誰か、私の気持ちを掬って私に戻して」という気持ちにさせられたのですが、この本はどういう方に読んでいただきたいと思っていますか?
まさき)大切な人がいる世界と、大切な人がいなくなった世界というのは、時間軸ではつながっていても、まったく違う世界になってしまいます。大切な人がそばにいてくれている人に、改めてその幸せを感じてもらいたいので、すべての人に読んでいただきたいです。
黒木)いまおっしゃったように、大切な人がいる景色と、大切な人がいなくなった世界で見える景色は違うし、気持ちも違う。いなくなった人はあまり描かれないのですが、周りが右往左往するではないですか。その人がいなくなる前と、いなくなった後で人の気持ちが変わっているというのがわかりやすく、共感します。
まさき)人がいなくなったときは、本当にいなくなったときでないと、自分がどうなるのか予想できません。まったく次元が違う世界に、いきなり飛ばされる感覚になると思います。
黒木)他に、伝えておきたいことはありますか?
まさき)『あの日、君は何をした』がちょうど10冊目の著書になるのですが、計算すると、1年に1冊も出していないのですね。いま55歳ですから、これからあと何年書けるかわかりません。この先はペースを上げて年に2~3冊は出せるように、ギアチェンジしなければと決意をしているところです。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2020/08/14a7934fec7cebbe6992406505465371.jpg)
『あの日、君は何をした』
まさきとしか/作家
■1965年、東京都生まれ。北海道・札幌育ち。札幌市に在住。
■2007年、『散る咲く巡る』で第41回北海道新聞文学賞を受賞。
■2013年、母親の子どもに対する歪んだ愛情を描いたミステリー『完璧な母親』が刊行され話題になる。
■他の著書に『夜の空の星の』『熊金家のひとり娘』『大人になれない』『いちばん悲しい』『ゆりかごに聞く』『屑の結晶』などがある。
■最新刊は『あの日、君は何をした』(小学館文庫)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【新刊】江國香織氏の“バスタイム読書”の成果を集めたブックガイド『読んでばっか』など4冊
NEWSポストセブン / 2024年7月6日 16時15分
-
書店員が肩入れする名著の復刊企画「書泉と、10冊」スピンオフ「芳林堂書店と、10冊」にて、飛鳥部勝則著『ヴェロニカの鍵』文藝春秋『レオナルドの沈黙』東京創元社を2冊同時復刊!7月1日(月)予約開始!!
PR TIMES / 2024年7月6日 0時40分
-
超・超・超豪華18名の執筆陣が夢の競演!ここが最恐の最前線!角川ホラー文庫30周年記念“最恐の書き下ろしアンソロジー”『堕ちる』『潰える』『慄く』発売決定!
PR TIMES / 2024年7月4日 15時40分
-
ラストの衝撃を大切にした物語『真夜中のマリオネット』知念実希人
集英社オンライン / 2024年6月30日 11時0分
-
『N』は今まで自分が書いてきた中で一番の、究極の「体験型」小説かもしれません『N』道尾秀介
集英社オンライン / 2024年6月30日 10時0分
ランキング
-
1不倫相談士は見た 第2回 PTAは不倫の温床? 恋に狂った妻には届かない“ダブル不倫の絶対ルール”とは
マイナビニュース / 2024年7月4日 16時0分
-
2日産新型「セレナ“ミニ”」登場は? シエンタ&フリード対抗の「小型ミニバン」は? 実はあった「小さな3列車」 ユーザーの声いかに
くるまのニュース / 2024年7月6日 7時40分
-
3宝くじに当たる「確率」ってどれくらいなの?
オールアバウト / 2024年7月5日 21時40分
-
4ワークマンの「暑い日に履きたい、通気性抜群のシューズ」3選 980円の「ボーンサンダル」はカワイイ&歩きやすい
Fav-Log by ITmedia / 2024年7月4日 5時55分
-
5「大正製薬の広告炎上?」怒る人は本当に多いのか 企業はネットでの批判に翻弄されるべきではない
東洋経済オンライン / 2024年7月5日 18時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)