「バイデンの勝率は6割。ただトランプは何するかわからない」米大統領選の情勢を専門家と辛坊治郎が対論・分析
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年8月20日 19時20分
8月19日、辛坊治郎が、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。政治・経済・文化・社会・芸能まで、一日の出来事の中から独自の視点でニュースをズーム、本質を解説する同番組の今回は、アメリカ大統領選挙の民主党大会でジョー・バイデン前・副大統領が正式に党候補に指名されたことについて、笹川平和財団 上席研究員の渡部恒雄氏に詳しく訊いた。
ジョー・バイデン前・副大統領は副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員を選んだが、大統領選挙の前半戦ではお互いが候補者。カマラ・ハリス上院議員がバイデン前・副大統領を痛烈に批判していたことについて辛坊は「2人は仲が悪いんじゃないのかと噂されているが」と直球質問。それに対し渡部氏は「(2人は)仲はいいですよ」と即答。「バイデンさんの亡くなった息子(長男)の友達。生きていれば、カマラ・ハリスに並ぶ次のリーダーだったような人。カマラ・ハリスはカリフォルニア州の司法長官で、息子さんはデラウェア州の司法長官。それで知り合った」と2人の背景を説明した。
続けて辛坊は、カマラ・ハリスを副大統領候補に選んだ意図について聞いた。渡部氏は「カマラ・ハリスを副大統領にしたら、自分が(老齢等で)辞めざるを得なくなってもちゃんとやれる人。そして、
バイデンは年寄りだから大統領にしたらまずいというキャンペーンをトランプはしてくるだろうから、これだけ立派な副大統領候補がいると言えますよね」と話し、続けて、「(バイデン自身も)2期を目指す感じはないと言っている。だから副大統領候補が大事。ひっくり返せば、バイデンに投票するというのは民主党に投票するというよりは、史上最初の女性の黒人大統領を作るという意味合いを与えることで重要になってきた」と話した。
辛坊は自身がアメリカの田舎を車で旅行した経験から、「アメリカの田舎はかなり保守的。女性で、黒人で、その人が大統領になるかもしれないというのは、投票行動を読むうえでどうなのか。全米で支持が得られるのか」と質問。渡部氏は「大統領選挙に勝つにはそもそも全米で勝つ必要がない。田舎は共和党系で動かない。新たに票をもらわなければいけないのは接戦州で、どちらかというと、黒人やマイノリティの票。白人でも無党派層を取りたい。そういう意味では黒人女性はマイナスでなくプラスになると計算している」と解説。バイデン前・副大統領が勝つ確率について渡部氏は「6割とみていいんじゃないですか?相手がトランプじゃなければ7割。トランプは何するかわからない。トランプ大統領が人気ないのはコロナ対策。10月ぐらいに新型コロナウイルスのワクチンができたら状況が変わる。普通は簡単にはできない。副作用を気にしているから。しかし、いいからやれと圧力かけたらどうなります? そんなこともやりかねないとみんな思っている」と大統領選挙にはまだまだ不確定要素があると話した。
【番組概要】
■番組タイトル:「ニッポン放送 辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」
■放送日時:毎週月~木曜 15時30分~17時30分 生放送
■Twitter:@zoom1242
■メールアドレス:zoom@1242.com
■番組HP:https://www.1242.com/zoom/
■ハッシュタグ:#辛坊治郎ズーム
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