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「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」~新型コロナウイルス感染症から子供たちを守るための5つの分野での支援活動

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年8月26日 8時10分

「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」~新型コロナウイルス感染症から子供たちを守るための5つの分野での支援活動

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の太田しのぶが出演。新型コロナウイルスにおけるセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動について語った。

太田しのぶ

黒木)今週のゲストは「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」の太田しのぶさんです。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは今回、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、さまざまな支援活動をされています。新型コロナウイルスに関しては、子どもたちにどのような支援活動をなさったのですか?

太田)新型コロナウイルス感染症に関しては、5つの分野で子ども支援を行っています。1つ目は、感染拡大を抑えるということで、正しい手洗い、咳エチケットなど、衛生習慣の啓発活動を行いました。また、医療従事者の方へ防護服の提供、感染予防についての研修を行いました。2つ目は教育プログラムの提供です。日本だけでなく、世界中の多くの国で学校が休校になりました。休校になると教育が中断され、勉強が進まないという状況がありましたので、自宅学習を支援するために、ラジオ、テレビやインターネットを活用して授業を届ける、教育プログラムの提供を行いました。

黒木)3番目は?

太田)3番目は家計の支援です。外出制限の措置を取っていた国では、収入が減少、あるいはなくなってしまった家庭がありますので、食料支援やせっけんなどの衛生用品の提供をいたしました。また国によっては、現金の給付をして生計を支えるということもしています。

黒木)そして、4番目は?

太田)4つ目は子どもの安全と保護です。自宅で過ごす時間が増えることにより、家庭内でのストレスが高まり、子どもへの虐待が多く見受けられます。例えばアフリカの国では、学校は子どもたちを虐待、搾取などから守る安全な場所なのです。しかし、学校に行くことができないと、そうした暴力にさらされやすくなります。そのような環境のなかで、子どもたちが暴力を受けないように支援しています。

黒木)最後は?

太田)紛争下の国ですと、国内で十分な感染症対策はできていません。そういう国に対しては、世界各国で支援することが必要なので、国際機関や政府に対して、国際的な支援の拡充をするように訴える活動をしています。

黒木)提言して行くのですね。日本国内だと、どのような緊急支援を行っているのですか?

太田)日本国内ですと、感染症拡大について、またそれに伴う休校について、子どもたちがどのように考えているかアンケートを取りました。1400件以上届きましたので、それをもとに国や行政に提言を行いました。また、「ひとり親家庭応援ボックス」という、ひとり親家庭の皆さんへ食料品や遊具を支援する活動を行いました。

太田しのぶ

太田しのぶ(おおた・しのぶ)/セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン広報

<セーブ・ザ・チルドレン>
■子どもの支援活動を行う、民間・非営利の国際組織。
■1919年、イギリス人女性のエグランタイン・ジェブによって創設。彼女は第一次世界大戦で荒廃したヨーロッパで、敵・味方の枠を超えて、栄養不良に苦しむ敵国の子どもたちの支援に取り組んだ女性。
■その活動のなかで、子どもの権利に関する世界初の公式文書とされる「ジュネーブ子どもの権利宣言」を起草。その理念は、現在196の国と地域が締結している国連「子どもの権利条約」へとつながり、世界に広がっている。
■現在、日本を含む29ヵ国の独立したメンバーが連携し、約120ヵ国で子ども支援活動を展開している。

<セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン>
■1986年、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン設立。
■国内外で行政や地域社会と連携し、子どもたちとともに活動を行っている。
■海外では保健・栄養・教育などの分野で活動し、自然災害や紛争における緊急・人道支援を実施。また国内では、子どもの貧困問題解決や子ども虐待の予防などに向けた事業の他、東日本大震災や熊本地震における緊急・復興支援を通して、子どもの権利を実現する活動を行っている。

<「読み聞かせプロジェクト」セーブ・ウィズ・ストーリーズSNSキャンペーン>
■新型コロナウイルス感染症が世界的に猛威を振るうなか、国内外でさまざまな支援を行っている「セーブ・ザ・チルドレン」。
■その活動の一環として、外出自粛の影響で外に出ることのできない子どもたちのために、そして子ども支援活動への寄付を呼び掛けることを目的に、著名人による「読み聞かせプロジェクト」、セーブ・ウィズ・ストーリーズSNSキャンペーンを実施。
■セーブ・ザ・チルドレンUSAから始まり、日本でも5月20日からスタート。
■74人の著名人が参加。6月30日まで展開。動画公開は12月末までを予定。

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