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「正攻法ではバイデン。ただトランプは場外乱闘に持ち込む」アメリカ大統領選の行方を辛坊治郎が専門家に訊く

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年8月25日 17時40分

「正攻法ではバイデン。ただトランプは場外乱闘に持ち込む」アメリカ大統領選の行方を辛坊治郎が専門家に訊く

米西部ネバダ州ラスベガスでの支持者集会で演説するトランプ大統領。「米国は偉大なる再起の途上にある」と述べて11月の大統領選での再選に向け結束を求めた =21日

辛坊治郎が8月24日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。政治・経済・文化・社会・芸能まで、一日の出来事の中から独自の視点でニュースをズーム、本質を解説する同番組の今回は、アメリカ政治を独自の視点から調査・分析する明治大学・政治経済学部の海野素央(うんの・もとお)教授に、アメリカ大統領選の行方を訊いた。

米西部ネバダ州ラスベガスでの支持者集会で演説するトランプ大統領。「米国は偉大なる再起の途上にある」と述べて11月の大統領選での再選に向け結束を求めた=2020年2月21日 写真提供:産経新聞社

海野教授は、2008年、2012年、2016年のアメリカ大統領選では民主党陣営に参加し実地調査を行うなど、アメリカ政治を独自の視点から調査・分析している。

辛坊が「(アメリカの選挙は)民主党なら民主党、共和党なら共和党で決まっているところは動かない。どっちになるのかわからないいくつかのところでせめぎ合っている。だからトータルの数字は関係がない。世論調査などによると軒並みバイデンさんが10ポイントぐらいリードしているが、実際のところどうなんですか」と核心に迫ると、海野教授は「トランプ大統領がコロナウイルス対策でリーダーシップを発揮できないと、やはりバイデンさんに有利になる。ただ、トランプ大統領には秘策があるはず。今コロナウイルス対策チームは『年末か年始にワクチンができるのでは』と言っているが、例えば、11月3日の投票日前に『完成した!』と発表するとかですね。とにかく正攻法では勝てない。場外乱闘に持ち込むしかない」と答えた。辛坊がすかさず、その勝負の行方を問うと、「五分五分ですね。バイデンさんは気が抜けない」と分析。

オンラインの米民主党大会で、司会役を務める女性の後ろの画面に映し出されるバイデン前副大統領とハリス上院議員の写真(ゲッティ=共同)=2020年8月18日 写真提供:共同通信社

また、海野教授がバイデン氏とカマラ・ハリス氏が民主党の大統領候補の座を争っているときにアメリカで取材中、両者と別々にツーショットを撮っていることにふれ、「どうしてこの二人だと思ったんですか」と聞くと、「結局、中道で落ち着く。極左では勝てない。その理由として、コロラドスプリングス市に住むある60代男性でIT会社のCEO、彼は保守本流でずっと共和党支持者だったが、『トランプではなく今年はバイデンに入れる』と言い出した。『サンダースとウォーレンの極左だったら入れないけど、バイデンだったら入れる』と。つまり『隠れバイデン』がいるということで確信を持った」という考えを披露。この『隠れバイデン』の存在には海野教授の言葉に熱がこもり「共和党支持者で民主党に入れる人がいる。いわゆる『隠れバイデン』というのは、2016年のヒラリーさんにはなかった上積み。逆に2016年は『隠れトランプ』がいたが色々取材をするとその方々が軒並み、民主党に戻る見込み」と話した。

これを聞いた辛坊は「正攻法では、圧倒的にバイデン有利という状況ですね」としみじみとまとめた。

【番組概要】
■番組タイトル:「ニッポン放送 辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」
■放送日時:毎週月~木曜 15時30分~17時30分 生放送
■Twitter:@zoom1242
■メールアドレス:zoom@1242.com
■番組HP:https://www.1242.com/zoom/
■ハッシュタグ:#辛坊治郎ズーム

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