エッセイ漫画家・わたなべぽん~やめてみてわかった日常の“不必要なもの”
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年9月1日 8時10分
![エッセイ漫画家・わたなべぽん~やめてみてわかった日常の“不必要なもの”](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_242204_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にエッセイ漫画家のわたなべぽんが出演。人気シリーズ『やめてみた。』を描くことについて語った。
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幻冬舎『さらに、やめてみた。自分のままで生きられるようになる、暮らし方・考え方』著:わたなべぽん
黒木)今週のゲストはエッセイ漫画家のわたなべぽんさんです。お名前が、なぜ「ぽん」なのですか?
わたなべ)本名にぽんがついたあだ名だったのですが、いつの間にか本名の方が消えて、ぽんだけ残ってしまいました。友だちの間で「ぽん」と呼ばれるようになったので、そのままペンネームにさせていただきました。
黒木)『やめてみた。』は、シリーズ累計30万部を突破しているベストセラーなのですけれども、ぽんさんの描く日常に共感している方が多いからだと思われますか?
わたなべ)はい。「私のことを、どこかで見ていたのですか?」というようなお手紙をくださる人がいます。「こんなに自分と同じことを考えている人がいるなんて、びっくりしました」というお手紙をいただくことも多くて、私としても、「自分と同じことを思ってくれている人がこんなにたくさんいたんだ」ということを心強く思いましたし、嬉しかったです。
黒木)「やめて正解だったんだ」ということでしょうか。
わたなべ)そうですね。
黒木)「長財布をやめてみた」というのもありますが、きっかけは何だったのですか?
わたなべ)結婚式の披露宴に出席したときなどに、ああいうところへ持って行くバッグが小さいので、長財布だと入らないと思い、パーティー用の小さいバッグに入るお財布を買って使ったら、すごく便利だったのです。そのまま普段のバッグに入れても、いつもなら長財布がかさばるようなバッグの中身が軽いし、スカスカしているし、「あれ、これはいいんじゃないか?」と思ってそのまま使い始めたら、何の不便もありませんでした。むしろ、溜めがちなポイントカードを、小さい財布なので「要らないです」と断るようになり、レシートも「パンパンになる前に処分しちゃおう」とか、「家計簿の方に移そう」と、自分で動けるようになりました。長財布が小さい財布に変わっただけで、普段の行動が変わるのですね。
黒木)その長財布は、どこへ行ったのですか?
わたなべ)長財布は、最初は家計用の財布として、夫と一緒に飲みに行くときに共同で使う財布に使っていたのですが、それもだんだん不便になって、古くなったタイミングで処分してしまいました。
黒木)行動力がありますよね。「そうしよう」と思ったら「やめてみる」というような。
わたなべ)出不精で、半径50メートルくらいの行動範囲で生きているような感じなので、行動力がある方ではないです。
黒木)では、決断力があるのですね。「これをやめてみよう」とか、「すいませんと言うのをやめてみよう」とか。
わたなべ)狭いところで暮らしているので、「自分の暮らしをなるべく心地よくしよう」という気持ちはあるのかも知れません。
黒木)「私と同じような方がたくさんいらっしゃる」ということを知ると、力が湧いて来ますか?
わたなべ)「できない」と思うのは自分だけではないとわかって、自分を責めることも少なくなりました。「できなくても仕方ない」と思えることもあって、生きやすくなった感じはします。
黒木)生きやすくなった。自分を抑えないで、本当にやりたいことだけをやって行くということでしょうか?
わたなべ)「本当にこれでいいのだろうか」と自問自答することが多かったので、何をするにも自信がなかったのですが、皆さんが共感してくださったり、応援してくださったりするので、いまは自分の考えていることを紙に描くということを、これからもやって行きたいと思えるようになりました。
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わたなべぽん
わたなべ ぽん/漫画家
■山形県出身。第6回コミックエッセイプチ大賞・C賞を受賞しデビュー。
■自らの体験を踏まえたコミックエッセイ漫画が大人気の作者。
<著書>
■AVなど成人男性向け商品を取り扱う古本屋の女性店長を務めた経験をコミカルに描いた『桃色書店へようこそ』。
■作画を手がけた『隠すだけ!貯金術』『家計簿いらずの年間100万円!貯金術』。
■自身のダイエット経験を綿密かつ面白く描いた大ヒットシリーズ!『スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました』、『もっと!スリム美人の生活習慣を真似したら リバウンドしないでさらに5キロ痩せました』、『初公開!スリム美人の生活習慣を真似して痩せるノート術』。
■自身の汚部屋脱出を描いた『ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました』。
■また『やめてみた。』『もっと、やめてみた。』シリーズも大ヒット!
■最新作は『さらに、やめてみた。自分のままで生きられるようになる、暮らし方・考え方』(2020年6月2日発売/幻冬舎)。
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