日本が誇るエース! 車いすテニス・上地結衣選手が全米オープンを振り返る
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年9月29日 18時50分
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女子車いすテニス・上地結衣選手
テニスの全米オープン選手権大会。女子シングルスでは大坂なおみ選手が優勝しましたが、車いすテニスの部も華々しい結果になりました。
男子は国枝慎吾選手、女子は上地結衣選手とグランドスラム初出場の大谷桃子選手が出場。男子シングルスで国枝慎吾選手が5年ぶり7度目の優勝、上地結衣選手はシングルス準優勝、ダブルスで2年ぶり3度目の優勝を果たしました。
全米オープンにおける車いすテニスの部は、当初は新型コロナウイルスの影響もあって中止の予定でしたが、選手やIPC(国際パラリンピック委員会)からの要望もあり、開催されました。
9月17日、『日本コカ・コーラ「アスリート応援キャンペーン」オリンピック・パラリンピック日本代表選手団 寄付プログラム 寄付金贈呈式』というイベントが行われ、オンラインで上地結衣選手が出席しました。
日本コカ・コーラ株式会社は、オリンピックのワールドワイドパートナーとしてアスリート応援キャンペーンを立ち上げ、6月15日~9月6日までコカ・コーラ公式アプリ「Coke ON」を活用した「オリンピック・パラリンピック日本代表選手団寄付プログラム」を実施。
このプログラムに100万人以上が参加し、約2800万円の寄付金が集まりました。
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オリンピック・パラリンピック日本代表選手団 寄付プログラム 寄付金贈呈式
贈呈式では、日本コカ・コーラ株式会社東京2020オリンピックゼネラルマネジャーの高橋オリバーさんから、公益財団法人日本オリンピック委員会の山下泰裕会長と、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長に、目録が手渡されました。
贈呈式の後は、競泳の今井月選手、スケートボードの西村詞音選手、西村碧莉選手、車いすテニスの上地結衣選手によるリモートでのトークセッションや、パラ陸上の中西麻耶選手、マラソンの大迫傑選手、女子サッカーの熊谷紗希選手からのビデオメッセージも紹介されました。
またイベント終了後には、リモート囲み取材が行われました。
全米オープンについて「シングルス・ダブルスともに優勝を目指していたので悔しかったです」と振り返った上地結衣選手でしたが、東京パラリンピックに向けてヒントになった大会でもあったと語りました。
現地の空港に到着してからの動線、大会運営側が借り上げたホテルでの行動、またリモートでの応援という工夫もあったそうです。
「普段はプレイヤーズボックスといって、自分たちの家族やチームメンバーが入るボックスがあるのですけれど……それをバーチャルで体感してもらおうということで、スクリーンにつなぎ、オンラインで応援してくれる人たちとつながることができました。そういった試みも、こういうときだからこそ経験できたことだと思います。もちろん、いちばんいいのは生で私たちの試合を観てもらうことだと思うのですが、そういうところも勉強になったと思います」
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イベントではリモートでのトークセッションや、ビデオメッセージも流された
この全米オープンが、今後のスポーツ大会の指標になって来る可能性にも言及し、大会で実施された対策や経験を、大会組織委員会などに情報提供したい考えを明かしました。
全米オープン初戦、上地結衣選手と大谷桃子選手が対戦しました。
3年ほど前に国内の大会を取材した際、上地選手が大谷選手のことを「テニスの技術は高いので、チェアスキル(車いす操作の技術)を磨けばもっと伸びるのではないか」と話していたことを思い出し、「全米オープンの舞台で大谷桃子選手と対戦した心境について」を質問しました。
「凄くうれしかったですね。これまで国枝選手やクアードクラスの菅野選手など、別のクラスで一緒にグランドスラムを戦うことはあったのですが、車いす女子の部で2人も日本から出場できたのは、ライバルでもありますけれど、心強いというか。このような状況でも、大谷選手はしっかりと準備をして来ていたと思うので、プレーできたのは嬉しかったですね」
自粛期間中は、自身の競技用車いすを調整した上地結衣選手。
「リオパラリンピックで悔しい思いをしたので(リオでシングルス銅メダル)、今回こそは! と思っています。この期間をプラスにとらえ、さらにパワーアップして東京大会に臨みたい」と、抱負を語りました。
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