「ナンチャッテおじさん」かつて日本全国に起こした大ブームはここから始まった。 貴重な音源を発見
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月3日 22時20分
9月26日に亡くなったかぜ耕士さんがパーソナリティを務めていた番組「たむたむたいむ」から話題が日本全国に広がった「ナンチャッテおじさん」。その「ナンチャッテおじさん」のリスナーからの投書が初めて紹介された当時の貴重な音源がニッポン放送のアーカイブに残されていることが分かり、10月1日午前4時30分から放送した「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組内でオンエアされた。
1977年から翌78年にかけて日本中で大ブームとなった「ナンチャッテおじさん」。東京の電車内に出没して、一人でブツブツ言ったり、ガラの悪い他の乗客に絡まれてて泣いた後や、一人で泣いたり苦しがったりして他の乗客が注目し、心配した後に両手で頭の上に輪を作るポーズとともに「なーんちゃって」と言って車内を笑わせるという中年男性がいるという手紙がニッポン放送で紹介され、それがいくつかの番組を経て全国に広まった。実話なのか今となっては定かではないが、ことのはじまりはかぜ耕士がパーソナリティを務めるニッポン放送の深夜番組「たむたむたいむ」(月~金 24:10~24:30)に届いた文京区の女子高生から、友人から聞いた話という手紙が紹介されたことによる。これがニッポン放送のプロデューサーの耳に入り、当時大人気の「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」で紹介され、また一方で、別の曜日に放送されていた「タモリのオールナイトニッポン」でも同様のハガキが寄せられたことから一気にこの話題が全国に広まることになった。真偽は定かではないが多くの目撃談、エピソードが紹介され、当時の社会現象にまでなった。
社会現象の元になった番組「たむたむたいむ」は、1973年から番組が始まり、かぜ耕士は1978年までパーソナリティを務めた。番組はリスナーからの、ハガキやカセットテープに吹き込まれたメッセージの投稿など、リスナーとのコミュニケーションを中心とした番組で、当時の多くの若者の気持ちをつかみ、人気を博した。この「ナンチャッテおじさん」の投書が初めて紹介されたのは1977年5月27日の番組であるが、この日の貴重な音源がニッポン放送のアーカイブに残されていることがわかり、10月1日午前4時30分から放送の「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組内でオンエアされた。
パーソナリティの上柳昌彦は亡くなったかぜ耕士さんを偲びつつ、「(当時のブームは)実はたむたむたいむに投稿した女性がきっかけ。当時の資料をひっくり返してみると、投稿した女性がテレビ出演させられちゃったり、ネットのない時代、こんな都市伝説がありましたね~」と感慨深げに語った。
<番組概要>
■番組タイトル:ニッポン放送『上柳昌彦 あさぼらけ』
■放送日時:2020年10月1日(木)午前4時30分~
■パーソナリティ:上柳昌彦
■番組メールアドレス:ue@1242.com
■番組ハッシュタグ:#あさぼらけ
◆この番組は、radiko のタイムフリー機能で、放送1週間後まで聴くことができる。
⇒http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20201001043000
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