トランプ大統領新型コロナ感染~完全復活すれば「強い大統領」をアピール
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月5日 17時30分
(COMBO) This combination of pictures created on September 29, 2020 shows Democratic Presidential candidate and former US Vice President Joe Biden (L) and US President Donald Trump speaking during the first presidential debate at the Case Western Reserve University and Cleveland Clinic in Cleveland, Ohio on September 29, 2020. (Photos by Jim WATSON and SAUL LOEB / AFP)
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月5日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。トランプ大統領の新型コロナ感染が大統領選挙に与える影響について解説した。
大統領選挙戦に与える影響は
アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスに感染し、首都ワシントン近郊の軍の病院に移動して入院し、病院から執務を続けている。大統領選挙が1ヵ月後に迫るなか、トランプ大統領に加えて選挙対策の陣営や、共和党関係者のなかで感染が相次ぎ、政権の運営や、選挙戦への影響は避けられない見通しだ。
新行市佳アナウンサー)トランプ大統領は10月4日午後5時過ぎ、日本時間の5日午前6時過ぎに、車に乗って入院している病院の外に出たのが確認されたということです。ホワイトハウスは声明を出しまして、「トランプ大統領が短時間、病院の前に集まった支持者に手を振った後、病院に戻った」と明らかにしています。
須田)元気な姿を見せるということが、このタイミングでトランプ大統領がやらなくてはいけないことですが、この点に関して言うと2つポイントがあります。1つは大統領選挙へ向けて、健在ぶりをアピールしなければならないということ。もう1つは、トランプ大統領が感染したということを受けて、株価が大きく下がりましたが、経済にも大きな影響を与えかねないということで、その健在ぶりを示すことです。トランプ大統領は株価を相当強く意識して政権運営や大統領選挙に臨んでいますので、株価対策、経済対策という面でも、姿を見せなければならなかったのです。
トランプ大統領が優勢であった討論会
須田)場合によっては、この感染が大統領選挙にプラスに影響することも可能だと思います。10月15日に予定されている第2回目のテレビ討論会は延期ということになると思いますが、そのなかで十分に回復して、またバイデン候補をやっつけることができるのかどうか。前回のテレビ討論会では、トランプ大統領に対してかなり辛辣な批評が日本のメディアには並んでいました。アメリカのCNNやニューヨーク・タイムズなど、トランプ大統領に批判的なメディアが厳しい論評を載せたことを受けてのことなのですが、「日本のメディアは本当にこの90分間の討論会を見たのか」というのが、私の素直な感想です。私としては、むしろトランプ大統領の方に軍配をあげたいと思いました。いちばんのハイライトは、トランプさんがバイデンさんの息子さんであるハンター・バイデン氏が中国、ロシアからお金をもらったという疑惑を取り上げたときです。そのときのバイデンさんは、目が虚になって、ぶつぶつ呟くように、「それは真実じゃない。真実じゃない」と小声で言っていて、相当追い詰められたようでした。これをアメリカの有権者がどう受けとめたのでしょうか。その続きを次の討論会で期待していたのですが、トランプ大統領が感染したことによって間が開いてしまいます。
完全復活をすれば国民に「強い大統領」をアピールすることができる
新行)なかなかそのシーンは報道されていません。「トランプ大統領が新型コロナに感染したことが、プラスに転じることもあるのではないか」とおっしゃっていましたが、具体的にはどういうことでしょうか?
須田)トランプ大統領が完全に復活して元気な姿を見せれば、アメリカ人の好む、「肉体的に強い大統領」であることを印象付けることができます。新型コロナウイルスに屈することのない、ダメージを受けることもない、という強さをアピールすることができると思います。
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