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都内で4軒目のワイナリー「葡蔵人(ブックロード)」~ワインに合う食材をラベルで表現

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月19日 8時10分

都内で4軒目のワイナリー「葡蔵人(ブックロード)」~ワインに合う食材をラベルで表現

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に醸造家の須合美智子が出演。自身が造るワインの特徴について語った。

須合美智子

黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺って行く「あさナビ」。今週のゲストは東京・台東区でワイン造りをされている、都市型ワイナリー「葡蔵人(ブックロード)」の醸造家、須合美智子さんです。都内でワインをつくっていらっしゃるワイナリーというのは珍しいですよね。

須合)いま都内には4軒ワイナリーがあるのですが、私たちはその4番目にできたワイナリーで、2017年から台東区でワイン造りを始めています。

黒木)須合さんがお造りになったワインを持って来ていただきました。これは「アジロン」というワインですが、ハンバーガーの絵のラベルが貼られています。

須合)はい。

黒木)これは「ハンバーガーと合いますよ」というラベルですか?

須合)そうです。

黒木)それと、「サンジョヴェーゼ」というワインもありますが、これはピザです。ワインがどの料理と合うかというのは、最初からのお考えだったのですか。

須合)私たちのワイナリーは母体が飲食の事業をしています。食事には必ずドリンクがつきます。「飲んだら楽しい、美味しい」という提案を、ワインを通してしたいと思ったので、食べるものと合わせたラベルにしました。

黒木)食事に対して、ここまで丁寧にラベルがついているというのは初めて見ました。

須合)私自身、これまでワインを選ぶときに「どんな食事のときに飲んだら美味しいか」という、食事との相性がよくわからなかったので、このように、食材をラベルにして提案できたらいいのではないかと思いました。楽しく気軽に飲んで欲しいというのが私のワイン造りなので、ハンバーガーなど、「身近な食材と飲んでいただけたら」という思いのラベルです。

黒木)私も白だとお魚、赤だとお肉くらいの知識しかないのですが、このように、「ハンバーガーに合う」というのが意外な感じがして、面白いと思いました。「ブックロード」で造っていらっしゃるワインをもう1本持っていらっしゃったということですが、それは何でしょう?

須合)3日前に瓶詰めをした、今年(2020年)のブドウで造ったワインをお持ちしました。

黒木)まだ、ラベルもついていないのですね。

須合)これからスタッフみんなでラベル会議をして、「何と合うか」ということを決めてから、ラベルをデザインしてもらいます。

黒木)母体のレストランがあるとおっしゃっていましたが、レストランのスタッフの方々に試飲していただいて、「どんな料理と合うのか」ということをミーティングなさるのですか?

須合)はい。

黒木)種類はどれくらいあるのですか?

須合)ブドウの品種ごとに商品にしていますので、10種類くらいあります。農家さんと取引させていただいて、そのブドウで造ったワインを販売しています。

黒木)須合さん、たった1人で造っていらっしゃるのですか?

須合)基本的には1人でやる作業が多いです。

黒木)想像がつかないのですが。

須合)本当に狭いビルですが、狭いなりに、自分がやりやすい配置をしたり、機械の選定をしてやっています。

須合美智子

須合美智子(すごう・みちこ)/ワイナリー「葡蔵人(ブックロード)」醸造責任者

【BookRoad(葡蔵人/ブックロード)】
■2017年、東京・台東区にオープンした都市型ワイナリー。
■東京都では4番目にオープンしたワイナリー。土地面積は10坪。3階建て。
■スペースには1000リットルの発酵タンク4基の他、さまざまな機械が並ぶ。
■長年にわたって台東区で飲食店を経営するオーナー企業が運営。
■ワイナリーをつくろうと考えていたオーナー企業の提案を受けて、8年間、パートのホールスタッフとして勤めていた須合美智子さんが手を挙げて醸造家に。
■山梨県・長野県の契約農家さんと茨城県にある自社農園で育った国産葡萄100%の日本ワインを製造。味はもちろんラベルが素敵でおしゃれ。

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