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醸造家・須合美智子~「葡蔵人(ブックロード)」のワインは瓶詰まですべて手作業

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月21日 8時10分

醸造家・須合美智子~「葡蔵人(ブックロード)」のワインは瓶詰まですべて手作業

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に醸造家の須合美智子が出演。ワインができ上がるまでの過程について語った。

須合美智子

黒木)今週のゲストは東京・台東区にある都市型ワイナリー「葡蔵人(ブックロード)」の醸造家、須合美智子さんです。軌道に乗せるまで3年かかったそうですが、ご苦労があったのではないですか?

須合)過ぎてみれば苦労という感じではありませんが、すべてが初めてのことでした。

黒木)まず何からやられたのですか?

須合)山梨のワイナリーでワインの勉強をさせていただいたのですが、行く手段が車しかなかったので、まず、車の練習をしました。

黒木)車の練習をして、週にどれくらい山梨に通っていたのですか?

須合)ブドウの仕込みがあるときは週に何度ということではなく、その都度行っていました。きょう行って、1度戻って、また明日行くとか、1日置いてまた行くという感じでした。

黒木)習得期間はどれくらいですか?

須合)2016年のブドウのシーズンはずっとお世話になりました。

黒木)ということは、1年くらいそこで学び、2017年にはオープンするわけですよね。1年でできるものなのですか?

須合)まだ進行形で勉強中ですが、2017年に台東区でワイナリーを始めるということを決めてスタートしたので、頑張りました。

黒木)ブドウ農家さんに取りに行くのに、トラックをご自分で運転して行かれるということですが、1日のスケジュールはどのような感じですか?

須合)ブドウをバラバラにする作業、軸から実を外す作業で1日が終わります。翌日、白ワインはバラバラにしたブドウを搾ります。赤ワインはブドウを大きな桶に入れて、皮の赤い色や種の渋い感じをジュースの方に移す作業をしてから搾ります。そこから発酵が始まり、ジュースがだんだんワインに変わって行く期間を経て、ワインに仕上がったら、ろ過をして瓶詰めをします。うちのワインは1本ずつ手作業です。

黒木)1本のワインができ上がるまで、どのくらいかかるのですか?

須合)長いワインだと3ヵ月くらいです。ブドウをバラバラにしてジュースからワインに変わって行く時間を長くとったり、ワインになってからろ過するまでの時間を少しゆっくりとったりします。これまで、うちでいちばん長かったのは3ヵ月くらいです。

黒木)いちばんの喜びはでき上がったときですか?

須合)ラベルを貼って発売された後、飲んだ方から「おいしかった」とか、「こういう感じでみんなで飲んで楽しかった」と聞くときがいちばん嬉しいです。

黒木)苦労も苦労ではなくなりますね。

須合)そうですね。

須合美智子

須合美智子(すごう・みちこ)/ワイナリー「葡蔵人(ブックロード)」醸造責任者

【BookRoad(葡蔵人/ブックロード)】
■2017年、東京・台東区にオープンした都市型ワイナリー。
■東京都では4番目にオープンしたワイナリー。土地面積は10坪。3階建て。
■スペースには1000リットルの発酵タンク4基の他、さまざまな機械が並ぶ。
■長年にわたって台東区で飲食店を経営するオーナー企業が運営。
■ワイナリーをつくろうと考えていたオーナー企業の提案を受けて、8年間、パートのホールスタッフとして勤めていた須合美智子さんが手を挙げて醸造家に。
■山梨県・長野県の契約農家さんと茨城県にある自社農園で育った国産葡萄100%の日本ワインを製造。味はもちろんラベルが素敵でおしゃれ。

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