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尾木ママこと尾木直樹、いじめは「いじめる方が200%悪い」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月27日 19時30分

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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(10月25日放送)に、教育評論家の尾木直樹が出演。教師時代の思い出と、いじめについての自身の考えを語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

自見はなこ:前回は尾木ママが学生時代に、体罰を目の当たりにされたお話を伺いました。そんな尾木ママが、なぜ教師を目指したのでしょうか?

尾木:実は、就活のときまで教師になろうとは思ってもいなかったのです。ジャーナリストや雑誌の記者など、文章関係の仕事に関わりたいと思っていました。でも就職で悩んでいたら、母親が「直樹は学校の先生がいちばん向いているよ」と。僕は学校の先生がいちばん嫌いなのに、なんて理解のない親だろうと(笑)。しかし母は、「だから向いているのよ。反抗心を持っている子や、不登校の子供の気持ちがよくわかるから、いい先生になれるわよ」と。

自見:お母様も小学校の先生でしたよね。

尾木:本能的にわかったのかも知れませんね。

自見:尾木ママは1974年から教壇に立たれたそうですが、そのころは校内暴力が全盛だったそうですね。その時期に毎日、学級通信を独自に発行されていたのですか?

尾木:そうです。いちばん多かった年は、1年で333号つくりました。「きょう、こんな素敵なことがあったよ」と、いいことを報告する新聞なのです。

自見:手書きのものですか?

尾木:手書きです。朝だけでなく帰りにも書いて、朝刊、夕刊と配っていました(笑)。目立たない子などに焦点をあてて、「この子はみんなが帰った後にゴミを捨ててくれたよ」など、いいことしか書きません。それを読むと人間認識力も出て来て、仲のいいクラスになるのです。

自見:いまは、いじめが社会問題になっています。解決の糸口を、どうお考えになりますか?

尾木:いじめの原因はストレスです。悪いストレスを排除して行くという方法をとるのが1つ。それと、よく「いじめられる方も悪い」と言う人がいますが、それはありません。いじめる方が200%悪いのです。いじめる側の子は、「だってあの子は嘘を言うし、遅刻もする」などと悪い点をあげつらいますが、人間には誰しも弱点があります。それをいじめという形で攻撃することは、とても恥ずかしいことです。もし問題点があるなら、それは問題点として指摘し、サポートしてあげればいい。いじめは人権侵害であり、虐待行為です。僕は絶対に許しません。

また逆に、長く教師をやってわかったことですが、いじめられることで自分の存在を感じる子もいるのです。いじめられても「先生、僕は気にしてないよ」とニコニコ笑っていたりします。僕は、いじめられていることに対し、「悔しい! 許せない!」と思う子になって欲しいと、そのいじめられていた子に言ったことがあります。もちろん、いじめていた子達も注意しました。

「彼はいじめられて喜んでいる。先生から見てもそうだった。でも、それを楽しむような人間になってはダメだよ」と言いました。すると、彼らは中学1年生でしたが、両方にちゃんと伝わりました。

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