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知事公用車に“センチュリー”は無駄遣い?……「税金の使い方に敏感な時代、見直した方がいいのでは」辛坊治郎が持論

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年10月31日 21時10分

知事公用車に“センチュリー”は無駄遣い?……「税金の使い方に敏感な時代、見直した方がいいのでは」辛坊治郎が持論

キャスターの辛坊治郎氏が10月29日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。いま話題となっている都道府県知事の「公用車」につい持論を述べた。

兵庫県議会議長の公用車 撮影日:2020年10月13日 写真提供:産経新聞社

知事の公用車にセンチュリーは無駄遣いか

地方財政が厳しくなり、多くの自治体が歳出の抑制に取り組むなか、いま都道府県知事が乗る高級な公用車が問題となっている。29日の朝日新聞に全都道府県の知事の公用車を聞いた調査結果というのが掲載された。

辛坊)これは何が発火点なのかな。29日の朝日新聞の日本全国の知事がどのような車に乗っているかという公用車の一覧というものがあるのですが、この記事のきっかけは10月7日の兵庫県議会。議員から質問が出て議長と知事の公用車が2019年の8月にレクサスからセンチュリーに変わっていたことが注目された。これがきっかけだと書いてあるのだけれど、私の記憶ではそれよりも前の月に、これは知事公用車ではなかったからおそらくこれがきっかけとは朝日新聞は書いてないのだろうと思いますが、山口県の御皇族の方が山口県にいらしたときに乗ってもらうということで、センチュリーを用意したのだけど、1度も使われていないというのが9月の段階で一旦ニュースになっていて、おそらくその発想でセンチュリーというのが出てきたのだと思います。

それで、なんでこれに火がついちゃったかというと、山口県の皇族の方向けの車のときには、あまりワイドショーも取り上げなかったし、大きなニュースにはならなかったのですよ。おそらくネタ的な扱いとするときにいろんな思いがきっとあって、あまり取り扱わなかったのだと思いますが。この兵庫県で発火点になって、全国的にいま知事が何に乗っているかが大きなニュースになった最大の理由はですね、兵庫県の井戸知事の言い方があまりよくなかった、というのがあって。井戸さんは兵庫県でもう5期目なんですね。いま75歳で5期目だから、どうするんだろう、6期目にはいくのかな、という感じなのですが。なんて言ったかというと、公用車について突っ込まれて、県土が広大で山道も走るため、馬力があって故障しない走行性能、長距離を移動しながら公務ができる、と。いやいや、全長5メートルもあるような車が山道はかえって走りにくいでしょう。大体いまどきの日本の車はそうそう故障なんかしませんよね。井戸知事が今まで乗っていたのはレクサスらしいです。

飯田)ああ、それでも十分ですね。

辛坊)記者会見で、レクサスはいちばん排気量が大きいのは3500CCらしいのですが、センチュリーは5000CCらしいです。いまどき5000CCってすごいですよね。

飯田)すごいですね。

辛坊)レクサスは3500CCのものしか選べなかった、と説明。21日の会見で、3500CCでも快適なのでは、と問われると、「あの、乗ってみてください。いままで5000CCが知事車だった。その程度の排気量が知事車にふさわしいと取り扱ってきた。」一部にはね、最近細かいこと言い過ぎだ、と。長年何十年もそれできたんだから、と。最近そのような重箱の隅をつつくようなことを言うのはいかがなものかという人もなかにはいますが。私はそうは思わないんですね。これがたとえ、兵庫県全体の予算からすればレクサスでもセンチュリーでも、まあレクサスとセンチュリーはこれリースらしいですけどね。単体で買うとセンチュリーというのは1台2千万しますからね。レクサスは特殊な高いものもありますが、一般的にはこの3500CCのレクサスって、プレジデントだと1千万ぐらいですね。

トヨタ・アルファード(2代目)前期型 2008 Toyota H20 Alphard photographed in Yokohama Red Brick Warehouse

これは車だけの話ではない

辛坊)最近朝日新聞に出てる、全国の知事車一覧を見ると、圧倒的に多いのが、アルファード、ヴェルファイア。アルファードとヴェルファイアというのは基本的に同じ車ですから。販売店が違うので微妙にデザイン変えてありますけれども、ほぼ同じ車ですね。ワンボックスというやつですか。これは多いんです。でもこれはよくわかります。アルファード、ヴェルファイアというのは、後ろが3列シートになっていますが、真ん中の2列目をゴージャスに大きいシートにすると、あのシートは3人座れるのだけれど、使徒を2つしか置かないと、アルファード、ヴェルファイアの真ん中シート2つバージョンというのがあって、この真ん中シートというのがとても広いのですよ。背が高いので、乗り降りする時にそれほど屈まなくていいので乗りやすい。値段も500万円前後ですから、センチュリーは2千万だけど、アルファードやヴェルファイアだと500万円前後で買えるので、そっちの方が乗り心地もいい、というので全国的にはアルファード、ヴェルファイアクラスを使っているところが多いのですが。

増山)小池都知事もそうですよね。

辛坊)小池さんもそうですね。大阪もアルファードですね。そう考えたら全国の知事のそういう話ばかりしているけれどね、大きな声では言いませんけれども、一覧を見ると、比較的それはリーズナブルだな、と思う車に乗っている人の方が知的レベルが高いというような印象を受けます。

増山)印象ですけどね。

辛坊)いやあ、私もいろいろ気を遣って喋れるようになったなあ。

飯田・増山)そうですかね……

辛坊)でもこれには常識というものがいるだろうと。だけどそれでいうと、センチュリーとかプレジデントという車は、日本でもそういう超高級車、例えばロールスロイスであるとか、ベンツの高級車であるみたいなものに匹敵するような高級車を日本でも作りたい、でもそれは需要がないと作れない、というので、だけど基本的に民間企業で、たくさん稼いでいる社長さんが自分の会社でうんと儲けて乗るんだったらどうぞご自由になんだけれども、この議員が乗る車は知事とはいえどうなの、という感じで、一事が万事ですからね。おそらくこれは車だけの話ではないと思いますよ。車というのは非常にシンボリックな話でして、それに付随する周辺のことも同じようなことが起きているんじゃないの、ということを想像させますから。税金の使い方にこれだけ世の中が敏感になっている時代においては、ちょっとずつ見直した方がいいのではないか、という気は私はいたします。

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