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尾木ママこと尾木直樹が提言「ぜひ子ども省、子ども庁の創設を」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年11月9日 19時0分

尾木ママこと尾木直樹が提言「ぜひ子ども省、子ども庁の創設を」

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(11月8日放送)に、教育評論家の尾木直樹が出演。教育に関するさまざまな問題について語った。

ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」

自見はなこ:少子化の問題について、尾木さんはどのようにお考えですか?

尾木:少子化の問題はなかなか難しいです。いろいろな問題が複合的に絡み合っていますので、単に産めよ増やせよということではありません。不妊治療の保険適用なども話題になっていますが、やれることはどんどんやるべきです。総理からそのような意見が出るということは、女性側、そして男性側にとってもありがたいことではないかと思います。

自見:そうですね。妊娠期からの切れ目のない支援がとても重要で、私の個人的な夢なのですが、「子ども家庭庁」ができたらいいなと思っています。

尾木:私も以前からそれを言っています。「子ども省」として、横に貫いた組織をつくって欲しいのです。「子ども庁」でも構いません。

自見:数年前、厚生労働省のなかに「子ども家庭局」ができました。それと、内閣府がやっている「子ども・子育て本部」が、行政的には二重行政になっている部分があります。加えて文部科学省の一部ですね。「子ども」という文脈と、「家庭」という文脈を一元化できれば、医療だけではなく、療育、教育、福祉など、全人格的に子どもを見ることができると思います。これは私の目標の1つです。

尾木:ぜひ応援します。

自見:ありがとうございます。もう1つ、尾木さんにお伺いしたいのですが、最近増えている虐待問題についてはどうお考えですか?

尾木:特に多いのは心理的な虐待です。虐待する親御さんの気持ちとしては、おそらく子どものことは考えているのですよ。それで子どもを怒鳴ったり、叩いたりしてしまう。また、間接的に夫婦間のDVを見せることも虐待になります。

自見:子どもは傷つきますよね。

尾木:もちろん家庭での努力も必要ですが、社会的なつながりのなかで子育てをする、そういう地域づくりがとても重要だと思います。締め付けではなく、自由につながり合って行けるような多様なものです。ある部分では地域とつながっていて、別の部分ではつながっていなくてもいい。私はそれでいいと思います。

自見:最後に、子育て中のママやパパへ、メッセージをお願いします。

尾木:「あまり頑張らないでね」と言いたいです。「ありのままに、いまを輝く」というのが私の座右の銘です。ありのままに、その瞬間を精一杯生きて行きましょう。それが必ず未来を切り開くだろうと確信しています。

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