東京の新たなコロナ感染者393人……急激な増加傾向も「第1波の頃と対策が世界的に変わらない」その政治的な原因を辛坊治郎が解説
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年11月12日 19時57分
11月12日、東京都内で新たに393人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、2日連続で300人を超えている。
そうしたなか、この日のニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」では、コロナの感染拡大への対策が世界的に第1波の頃と変わらないことを指摘し、軌道修正の必要性について辛坊治郎が解説した。
このままでは「大した病気ではないのだろう」と社会全体が思い込んでしまう
新型コロナウイルス対策を厚生労働省に助言する専門家組織が11月11日の会合で、直近の感染状況について、一部の地域では感染拡大のスピードが増しているとして、感染対策のさらなる強化を求めた。また、日本医師会の中川会長も11日に会見を行い、そのなかで「第3波ではないか。全国で感染者の急増が続けば、医療提供体制がひっ迫するのは明らかだ」などと警鐘を鳴らしている。
辛坊)政府は国会で第3波ではないか、と言われて、官房長官が「いや、第3波も2波も、そういう定義はしておりません」というような答えをしているみたいですが。
飯田浩司アナウンサー)そうですね。
辛坊)背景に何があるのかというと、第1波のときに軽いロックダウンのような緊急事態宣言を出しましたので、第1波のときに緊急事態宣言を出したのなら第3波のときも出せ、という話に必ずなるので、あまりそのような定義はしたくないというところが本音なのだと思います。しかし、アメリカで1日あたり14万人ってどれだけ検査しているんだ、って話ですよね。1日に新規感染者14万人で、一部沈静化していた東部ニューヨーク州も、1日の新たな感染者が連日3千人を超えている。しかし一時期ワイドショーでは「ニューヨークはいつ何時でもPCR検査が受けられて、その検査によって感染を抑え込みました」って言っていましたよね。
飯田)言っていましたね。
辛坊)どういうことなのだろう、それは。結局そのやり方ではこの感染症は抑えられない病気、ということなのではないか。1日辺りのPCR検査陽性者14万人って、そんなものは止めようがない。欧米の場合はけっこう若年層でも重症化している人がいますが、日本の場合は、6月のいわゆる第2波以降、40歳未満で亡くなられた方はいないはずなのです。第1波でも、30歳未満では2人亡くなられていると思いますが、特に6月以降の第2波では40歳未満の方で亡くなられている人がいない。日本で今亡くなられている方は1700人くらいですが、およそ3分の2以上が80歳の方で、ご高齢の方にとっては脳卒中や心筋梗塞などと同じように間違いなく命にかかわる病気です。
そのような認識のもとで、では感染予防はどのようにしたらいいのだろうかという方向性で考えていかないと、ロックダウンと緩和の繰り返しのようなところで「大した病気ではないのだろう」と社会全体が思い込んでしまう。実際に若年層には大した病気ではないのだけれど、高齢の方にとっては大した病気で、それならそれに感染しないようにどう防ぐかという方向性で、いろいろな対策の軌道修正をしていかなければいけない。
緩めたりしぼめたり……もう少し賢い人が出てこないものか
辛坊)しかし、世界的にやっていることが、この病気がどのようなものか分からなかった第1波のころと結局同じことをしている。そうなるのには、政治的な意味があって、違う対策をすると、第1波のときのやり方は間違いだったのか、と突っ込まれます。ですから、どうしたって修正できずに、ニューヨークでも今回また営業を止めると。フランスもそのようなことになっています。止めると確かに一瞬は感染者は減ると思いますよ。だけどそれを緩めたら、「緩まった、緩まった」といってバン!と広がりますから。緩めたりしぼめたりなどは関係なく、感染予防はきちんとしましょう、という教育をきちんとしていかないと、いつまでたっても同じことの繰り返しになって、それをやっている間にどんどんと経済が死んでいく。もう少し賢い人が出てこないものかと思ているのだけれど。
飯田)まさにその政治的なところのリスクというところで、ワクチンができたりでもしないと、方針が変わっていかないと。
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