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KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長・山崎雅人~「世界中の人に1円でサービスを届ける」仕事を

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年11月20日 8時10分

KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長・山崎雅人~「世界中の人に1円でサービスを届ける」仕事を

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長の山崎雅人が出演。社会における今後のITのあり方について語った。

山崎雅人

黒木)今週のゲストは株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長の山崎雅人さんです。「ITを家電のように気軽に使える」というキャッチフレーズがとても好きなのですが、本当にそうなって欲しいです。

山崎)創業した社長が当時、「世界の60億の人に1円でサービスを届けるような仕事をしたい」と志して会社を立ち上げました。

黒木)1円で。

山崎)1円であればどのような人でも使えますし、1円であれば、使えない人がいても、こちらから差し出すこともできます。どの国のどのような環境の人でも使えるということになれば、ITは世界中の人に広がって幸せが届けられると考えて、そのようなキーフレーズをつくったそうです。我々はそれを受けて仕事を続けているわけですが、まだそこには至っていません。まずは、「ITは難しいものではなく、家電のようにマニュアルも使わずに何となく使ってみたら使えてしまった」となることをめざして仕事をしています。

黒木)具体的に、私たちの生活はITを通してどのように豊かになるのですか?

山崎)自動運転や、家に帰ると勝手に電気が点くということもそうだと思うのですが、だんだんITというものが見えなくなって、知らないうちにサポートしてくれるという立場に進化しています。

黒木)そのうちに、ものもなくなるのですか?

山崎)壁のなかに入っていて、「我々には見えない」というような形になるかも知れません。私は『ドラえもん』や、SF映画の『ターミネーター』などを観ていた世代ですが、その映画に出ていたものが、30年経ち、すでに現実になっています。我々がいま観ているSF映画に出て来るような、「これはないよね」というようなものが、おそらく20~30年後には普通になっているのではないかと思います。

黒木)便利になるのはいいけれど、大切なものも失わないで欲しいと思います。

山崎)いまは「効率を上げる」ということにITが使われていますが、その結果、環境の問題や貧富の差が起きているという状況もあります。これからは、ITを使って何を表現するか、また、自分がやりたいことのためにどう使うかなど、いろいろ選択できるようになって行けばいいなと思います。

山崎雅人

山崎雅人(やまざき・まさと)/(株)KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長

■1990年、第二電電株式会社(現KDDI)入社。業務系、営業支援系のシステム開発、企業向けサービス企画・開発、事業企画等を担当。
■2016年、KDDIウェブコミュニケーションズの社長に就任。小規模事業者の課題解決・IT化促進、新しい働き方、情報格差の解消などが関心ごと。

【株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ】
■1987年からレンタルサーバー事業「CPI」創業。30年以上続く老舗ブランド。
■2009年、専門知識がなくても簡単にホームページを作成できるドイツのホームページ作成サービス「ジンドゥー」と日本での独占契約を締結。「ジンドゥー・ジャパン」としてサービス提供。現在までに200万サイトが日本でつくられている。
■その他にも、クラウド電話APIサービス「Twilio」、ブログサービス「g.o.a.t」を展開。
■「高いITスキルがなくとも直感的に使える」というポイントでサービスを提供。ITを家電のように気軽に使える社会を目指している。

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