「GoToキャンペーン」が“肝いり看板政策”の菅総理の思い……「一時停止」方針も“渋々”の空気
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年11月23日 11時55分
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月23日放送)にジャーナリストの末延吉正が出演。菅総理のGoToキャンペーンの一時停止方針に関して解説した。
肝いり看板政策の菅総理の思いが政府全体に伝わっているのでは
新型コロナウイルス感染者が過去最多を更新した先週末11月21日、菅総理大臣はGoToキャンペーンの運用を見直す考えを表明した。GoToトラベルに関しては、感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約の一時停止、イートは食事券の新規発行の一時停止などの検討を都道府県知事に要請する。
飯田)このGoToキャンペーンについてというのが週末のニュースは一色という感じでしたが。
末延)これ、菅さん肝いりの政策ですよね。本来8月だったものを7月の連休前に前倒しして、あのとき、もう安倍さんが「体調悪い」となって、菅さんがそれまでポスト安倍でどうだと言われていたのがGoToキャンペーンを前に出すことで一気に自分がハンドリングして出てきた。だから逆に言うと、今度の三連休の見ていると初日の土曜日に慌てて専門家から言われたので少し対策会議やって、渋々という空気が伝わってきたのであまり中身が詰まっていないじゃないですか。
飯田)確かに、金曜日の段階では、金曜の夕方に専門家が会議するよというのは言われていましたが、GoTo中止まではいかないのではないかみたいな話で。
末延)それまでも専門家会議では相当言われていましたが、反応しなかったでしょう。(今回の方針も)よく見ると拡大しているとこへ行くのは止めると。これでは東京へ来るのは止めていますが東京の人が行くのは触れていないじゃないですか。という風に、厳しいので一時ストップはやるけれども、本気でやったら経済を戻せない。やはり肝いり看板政策でね、いま予算つくっていくときに、期限をもう少し延ばそうとしているときに、ちょっとここはやはり菅さんの思いが政府全体に伝わっているのかなという風に僕は感じました。
飯田)その辺を周りの人たちも感じながら仕事をするということですね。
野党は日本シリーズ負けっぱなしの巨人のようになってしまう
末延)国会で25日に集中審議をやりますが1日だけですよ。
飯田)そうですね、1日しかないという話ですね。
末延)だから、プロ野球の日本シリーズ、このままだと4連敗になってしまう負けっぱなしの巨人のように、野党も頑張らないと入り口の学術会議問題、世論がまったく反応しなかった。むしろ政府サイドに応援のように出ている。
飯田)改革すべきだという。
末延)僕も学生200名にアンケートを取りました。7対3で反対が3しかいなかった。つまり他人事で、自分の話ではないと思っているのです。
飯田)確かに、学者さんたちがねえ、という感じになっています。
末延)しかし理由も説明しないで急にダメと言う、そういうやり方は僕は問題だと思ってます。ということで国会もあと2週間足らず。非常に順調に動いていて、どこまで詰まっていくのか、実は野党もう少し頑張らないと、このままいくと1年以内の選挙も負けてしまいますよ。
飯田)見せ場無くという感じ。
末延)だから攻め方を、予算委員会の日だけ目立つのではなく、自民党・菅政権とは違う経済政策という、骨太のやつを腰を据えて出さないと。あと若返りで女性と若者でいくとかね。ざっくり変えないと、このままずるずるいってしまいそうですね。
飯田)結局いままで見知った人がポストを変えて出てきているなみたいになってしまうと。
末延)だって自民党は、80歳の幹事長と72歳に来月なる総理大臣。やはり僕も66歳に今月なったので、お年寄り大いに頑張れですが、同時にやはり若い人たちにもっと出てきて欲しいですし、女性の人も優秀な人がたくさん居るわけなので、ここらへんで一気に変えてもらいたいですね。
飯田)確かにGoToトラベルにしろイートにしろ、若い人たちが使っているけれども、ここにも世代間のギャップがあるのですよね。
末延)学生皆使っているのですよ。僕以外皆使っていました。
飯田)やはり、ポイントをゲットしてそれこそ無限くら寿司みたいなことも。
末延)言っていました。いつも行けない高いところに行けるんですって言っていました。これは僕も反論できなかったな。そのへんメディアも含めて最初批判しましたが、皆が儲かるといってGoToイートもトラベルも行ってしまった。そうするとその政策のお金とかね、妥当性とか今回のストップの仕方とか問題はたくさんあるのだけれども、世論が反応しないのです。この辺を野党や大手メディア、新聞テレビラジオ、もうちょっと分析していかないと、ネットのなかの空気で全体できていきますから。
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