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松重豊、「帰ります」と震え上がった蜷川幸雄さんとの思い出を回顧 「ハラスメントの塊みたいな人で(笑)」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年11月28日 12時3分

松重豊、「帰ります」と震え上がった蜷川幸雄さんとの思い出を回顧 「ハラスメントの塊みたいな人で(笑)」

11月21日(土)、俳優の松重豊が、ラジオ番組「サタデーミュージックバトル 天野ひろゆき ルート930」(ニッポン放送・毎週土曜13時〜)に出演し、演出家・蜷川幸雄さんのもとに弟子入りした経緯を語った。

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松重は、大学卒業後の1986年に、蜷川幸雄さんが主宰する劇団「GEKI-SYA NINAGAWA STUDIO」(現:ニナガワ・スタジオ)に入団。蜷川さんの当時の印象について、「とにかく怖いことで有名な方なので……」と切り出した松重は、入団オーディションで体験した壮絶なエピソードを明かした。

松重:今でいう、“ハラスメント”の塊みたいな人なので(笑)。もう、パワー(ハラスメント)もメンタル(ハラスメント)もあるし……

天野:ハラスメント祭り!

松重:オーディション会場も、ハラスメント会場で。

天野:「そんなこと聞くの?」というような?

松重:とにかく、自分のところの劇団員が、演者の方にセリフを教えるところが悪いって言って、大怒りされまして。

天野:え、メインの役者さんのために、こっちが伝えるやり方がよくないと?

松重:よくないって言って、頭にきたんですよね。目の前の机を蹴っ飛ばして、オーディションに受けにきてる女の子の目の前まで飛ばしたんですよ。

天野:え!

松重:もうそんなところにいられないと思って、僕はセリフを1行ちょっと言って、「すみません、あとは覚えてません。帰ります」って言って帰ってきたんですよ。

天野:はい、それなのに?

松重:それなのに、『合格』って家にきて、「何かの間違いじゃないかな?」って思ったけど、行ってみたんです、とりあえず。それで、ガラガラッて開けて入ったら、「てめぇ、なんでセリフ覚えてねーんだ! この野郎!」っていきなり言われて。

天野:ちゃんとセリフを覚えてないことを明言したところがよかったんですかね?

松重:ただ、(身長が)デカかったんで。ビジュアルの武器が面白そうだと思われたんだと。

天野:だからその時に完成されてる人よりも、なんか引っかかるって部分を見てたってことなんですかね。

松重:そうですね。やっぱりあの頃、蜷川さんって、群集劇とかやってましたから、いろいろなキャラクターの人を常に手元に置いておきたかったんですかね。

自らオーディションに参加するも、その迫力に圧倒されて早々に帰宅してしまったという松重。しかし、入団直後はすぐに舞台に立つことになり、当時の稽古場は「弱肉強食の境地」だったと振り返った。

天野ひろゆき、松重豊、宮島咲良

また、番組では、松重主演の人気シリーズ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)の裏話も披露。ドラマ内で紹介された飲食店には多くのファンが押し寄せるため、松重が「美味しい」と思った店には、オンエア前に必ず再訪していると明かした。

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