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『世界の車窓から』はぶっつけ本番!? 俳優・石丸謙二郎が明かすナレーションの極意

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年12月1日 21時50分

『世界の車窓から』はぶっつけ本番!? 俳優・石丸謙二郎が明かすナレーションの極意

俳優の石丸謙二郎が、11月30日(月)のニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」内のコーナー「ゲストとハッピー!」に出演。ナレーションの仕事について語った。

名バイプレイヤーとしてドラマや舞台で活躍しながら、人気番組「世界の車窓から」(テレビ朝日系列)のナレーションを30年以上にわたって務めている石丸だが、ナレーションの仕事を始めた頃のスタッフの評判は、芳しいものではなかったという。

垣花正アナウンサー:初めてナレーションをしたのはいつだったんですか?

石丸:36年前、テレビ東京の網野英雄さんから「おーわらナイト」という番組のナレーションをやりませんか?って言われたんです。その頃の僕の声は、頭のてっぺんから出るような。ちょっと変な声とされていたんです。だからスタッフがガラスの向こうで「え?この人でやるの?」っていう雰囲気がずっと漂っていたんです。でも、網野さんが「俺が彼でやるって言ってるからいいんだ!」って言い続けてくれたんです。

垣花:網野さんは当時、石丸さんの声のどこに惹かれていたんですか?

石丸:「明るいじゃないか」「人生を楽しもうとしている」と言ってましたね。その後、「世界の車窓から」のナレーションをやるようになりました。

垣花:石丸さんの声ってどこの国を紹介しても、フィットしますよね。どんな事を意識しているんですか?

石丸:テレビの窓って、列車の窓枠みたいじゃないですか?だから僕は実際にナレーションをするときは、いつもぶっつけ本番なんですけど、頬杖をついてやっている感じです。列車の中で窓枠に向かって外を見ながら(するイメージ)。だから、僕自身がすごく楽しみですね。楽しくてやっている。

垣花:いま、ナレーションの極意というものを聞いた気がしました。――石丸さんといえば山が好きということでも有名ですけど、週2回は山に行っているとか?

石丸:そうなんです。実はこの放送前にも甲武信ヶ岳っていう山に行っていました(笑) 10時間ぐらい山にこもっていまして。

垣花:山に行って何をして過ごしているんですか?

石丸:僕ね。色んな物が気になってしまうんです。引っかかるんですよ。落とし物の写真を撮ったりするんですけど、物にインタビューする感じ。「なんでこんなところに落ちているの?」って理由を自分で想像するわけですよ。例えば、サラリーマンの方がするような黒いベルトが落ちていたりするんですよ。そこで、僕は2時間サスペンスを思い出すわけです。「これで誰かの首を絞めたのでは?」って。それが凶器かもしれないから、刑事が来た時のためにそのまま現場に置いておくとかね。そんなことをしていたら、なかなか前に進まない(笑)

山の中でさまざまな人や物に出会い、充実した日々を過ごしているという石丸。ナレーションの仕事や、プライベートの趣味に没頭している話を聞いて、番組パーソナリティの垣花は「石丸さんの人生は本当に楽しそうですね!」と感嘆の声をあげていた。

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