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普通の主婦が“発明品”で1億円の大ヒット! 戸田恵子が聞く、アイデアを商品化するコツ

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年12月2日 17時40分

普通の主婦が“発明品”で1億円の大ヒット! 戸田恵子が聞く、アイデアを商品化するコツ

11月29日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に、主婦発明家の松本奈緒美さんがゲスト出演。普通の主婦だった松本さんが、発明家を目指したきっかけや、発明を商品化するまでの工程、ポイントについて紹介した。

元は、ポテトチップスをバリバリ食べて……そんな普通の主婦だったという松本さん。主婦として数多くの発明品を世に送り出し、現在は株式会社発明ラボックスで代表取締役を務めている。

松本:ある時、かかとが無いスリッパ、ダイエットスリッパを発明された主婦がテレビに出ていて、55億円売り上げたと。

戸田:あのスリッパが!? 私も履きました!(笑)

松本:それで衝撃を受けて、これぐらいなら私にもできるんじゃないかな? と思ったのがきっかけです。掃除機を使っていた時、椅子の周りにホコリが溜まっていたんですけど、拭くのが面倒だから掃除機を押し当てていたんです。でも、掃除機の先端に拭く機能があれば楽なんじゃないかな、と思い、これをテーマで考えてみようと。

戸田:最初の発想は自分が楽をしたい、みたいな感じなんですかね。それで松本さんが考えられたのが……。

松本:『ペン先すーぴぃ』といいます。これを掃除機に取り付けて、ホコリを吸引しつつ、余分なホコリはボア素材のものでキャッチするという仕組みです。

戸田:これ、試作とかはどうだったんですか? 最初からいい形にできるとは限らないですよね?

松本:初めはボール紙で試作をしました。そして売り込む前に、権利収入を得るために特許出願をして。

戸田:この『ペン先すーぴぃ』はどれくらいに売れたんですか?

松本:これは14万個売れまして、だいたい1,000円くらいで販売されたので1億円ぐらい。

戸田:すごいじゃないですか!!

松本:いやでも、これ大変だったんです。たくさん試作を作って、ここに行き着くまでに5年くらいかかったので。

戸田:そうだったんですか!

松本:でも、自分のアイデアがよく行くスーパーに置いてあったら時は、やっぱり涙が出まして。20個ぐらい買いましたね(笑)

戸田:気持ちは分かります(笑)

松本:『ペン先すーぴぃ』以降はもっと簡単にしよう、と決めて。非常に苦労したので。どんどん発明してきましたが、究極はこれかもしれないですね。『耳あてルームマフラー』です。東日本大震災があった時にみなさん節電しましたよね。私も福島出身なので節電に励んでいたんですけど、耳と肩を温めれば割とポカポカしていられることに気付き。家の中でマフラーとか耳あてをしていたんですけど、これを合体させればいいんじゃないか? と思って。

戸田:肩や首の裏、耳も全部、一気に覆えるような形ですね。

松本:これは部品が少ない商品なので、商品化まで3か月くらいでできちゃいました。私たちのような個人発明家がメーカーさんに採用されるポイントは、簡単な構造で、部品もなるべく少なく。そして、特徴ある形状。そうしないと権利が取れませんので。これくらい簡単な構造で権利を取って、メーカーさんとライセンスを結ぶということを、今は教えています。

発明品を売り出すまでに最初は5年もかかったが、その商品が約1億円もの売り上げになったという松本さん。この他にも番組では、アイデアを生み出すコツ、工夫と発明の違い、そして「役に立たないとみなさんに買ってもらえない」と言い、人が助かることを考えることが発明に繋がっていると語った。

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