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株式会社「農人たち」代表 有機栽培農家・宮本暢常~農業をする上で最も大切なのは「土」

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2020年12月18日 8時10分

株式会社「農人たち」代表 有機栽培農家・宮本暢常~農業をする上で最も大切なのは「土」

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に株式会社「農人たち」代表、有機栽培農家の宮本暢常さんが出演。農業をするなかで、自らが大切にしていることについて語った。

宮本暢常

黒木)今週のゲストは株式会社「農人たち」代表、有機栽培農家の宮本暢常さんです。栃木県宇都宮市で「農人たち」という団体を立ち上げて有機栽培の野菜を育てていらっしゃいますが、これからはどんな活動をして行きたいと考えていらっしゃいますか?

宮本)前職であるIT企業もすごく好きだったので、農業のなかに、AIやIT技術、ロボットなどと言われますが、そういうものを組み込んで融合させたいと思っています。

黒木)いろいろな融合がこれから生まれて行くわけですね。

宮本)ロボットと技術開発は事業としてもスタートしています。

黒木)「これから農業を始めたい」と思われる方へのアドバイスはありますか?

宮本)一言、「始めてください」ということです。「始めたいけれどどうしよう」と思っている間に、まず始めてみてください。

黒木)農家に転業しておよそ8年ですか。農業をするなかで、いちばん大切にしていらっしゃることは何ですか?

宮本)農業をする上で土がとても大事な役割をします。人で言うと腸のような働きをするのです。微生物がたくさんいて、いろいろなことを整え、土台のようなものだと思っています。その土がよくないと、どんなに優秀な種を蒔いても、うまく育ちません。それから、農業を通して前職からも感じていることは、人が大切だということです。土に入れる有機肥料にしても、有機肥料をつくっている方からいただきます。人がそれぞれいろいろな役割をしていて、それらが融合して、初めて農業が成立するのです。人が大切だということは改めて思います。

黒木)モットーにしていることは?

宮本)農業をしているなかで、「いまあるものを数える」ということを信条としています。「ない、ない」と言っても、最初はそもそも土地も技術もなかったのです。「ない」を嘆いていても、何にもなりません。「雨が降って太陽が出ない」、そんなことを言っていると、何もできないということを目の当たりにしました。「晴れ間がある」、「ここに水がある」とか、「ここに少し肥えた土地があってそれを借りることができた」。そのようにあることを数えた方が幸せだと思っています。1日1つでも、「これがある」と思うと、幸せな毎日が過ごせるということをやり始めてから思いました。

黒木)なるほど。これからはどのような活動をして行かれますか?

宮本)「いまから農業をやりたい」と思っている方たちは、そうは言っても、少し躊躇すると思うのです。そういう人たちに、スタートアップしやすい、農業がやりやすいようなことを教えたり、一緒に活動できたらと考えています。また、仕事はやっているけれど、週末だけ農家をやってみたいという人。そういう形もありだと思っています。それだけでも農家を担うということにはプラスになるので、興味があれば、ぜひ、週末に農業でご一緒できたらと。そういう活動を広げたいと思っています。

宮本暢常

宮本暢常(みやもと・のぶつね)/有機栽培農家「農人たち」代表

■1975年、栃木県宇都宮市生まれ。
■IT企業「サイバーエージェント」に勤務した後、農業に転向。
■農業をベンチャーマインドで捉え、「生で食べられる野菜づくり」をコンセプトに事業展開中。栃木県で新規就農者を対象とした塾を開校するなど支援を行っている。

<株式会社「農人たち(のうじんたち)」>
・農に携わる「人たち」との組手で新たなものをつくり出しているネットワーク。
・宮本さんが設立した会社。
・農薬を使わない野菜や米、原材料の品質が高い加工品、農にかかわる工芸品、芸術品の販売、さまざまなコラボレーション企画の農業体験を提供。

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