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季節の飾りつけは何の為にするのか? 戸田恵子が聞く、日本のしつらい

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年1月8日 12時30分

季節の飾りつけは何の為にするのか? 戸田恵子が聞く、日本のしつらい

1月3日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に、日本の行事しつらい研究家の広田千悦子さんがゲスト出演。日本人が長く受け継ぎ、守ってきたくらしの歳時記にフォーカスし、正月飾りをはじめとする季節のしつらい(室礼)の意味や、大切している考えを聞いた。

広田さんは築80年の日本家屋にスタジオを構え、世代を超えた参加者が集う季節のしつらい教室を主宰。講座の中では正月、節分といった行事ごとの習わしについて語り、それにちなんだ供え物、飾り物を作ったり、季節を感じられるよう茶菓子を振る舞ったりしている。古くからある習わしや行事は時代によってまったく違い、どんな発想が元になって生まれたのかを紹介しているという。

戸田:最近はリモートワークやステイホームが推奨され、自宅で過ごす時間が増えた方が多いと思います。おうち時間が増えたことで、季節の行事を楽しむことも大切なんじゃないか、とみなさん思ったかもしれません。季節の行事に込められた祈りの形が「しつらい」と呼ばれるそうですね。

広田:辞書によると、支度をすること、平安時代の宮中の晴れの日、儀式の日に部屋の中を飾ること、お寺とか仏事での空間を飾り付けることとされていますが、私の定義としては“祈りの形”。もっと砕いて言うと、気持ちを形に表したものだと考えています。

戸田:祈りの形とか気持ちって人それぞれで、自由にやっていいものだとは思いますが、私の中のしつらいとは、受け継がれてきたもの、ほっとするものがある気がします。独創的なものも楽しいですけどね。

広田:おっしゃる通りで、長く引き継がれてきたものは安心感があると思います。やっぱり、古いことを踏まえつつ、今の暮らしに合うものを見出していくのは難しいですよね。

戸田:お正月のしつらいで、ご自身はどんなことを大切にされていますか?

広田:私はその時に自分が願いたいこととか、気持ちを込めたいと思っていることは何だろう? と一旦考えることです。これは自分でもしているし、教室でもお伝えしています。

各季節や行事の飾りつけは「気持ちを形に表したもの」と言い、自分の願いと向き合う大切さを語った広田さん。

この他にも番組では、正月15日の行事「小正月」や、正月に飲む祝い酒「お屠蘇(おとそ)」の習わしについても紹介した。

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