鶏卵業者との会食に農水省幹部らが同席~安倍長期政権の緩みからか
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年1月20日 11時35分
吉川貴盛元農水相の事務所が入る衆院第2議員会館前に集まった報道陣=25日午前、東京都千代田区
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月20日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。贈収賄事件で在宅起訴された吉川元農水大臣と「アキタフーズ」元代表との会食に農林水産省の事務次官らが同席していたというニュースについて解説した。
吉川元大臣と鶏卵業者の会食に農水省の幹部らが同席
野上農林水産大臣は1月19日の記者会見で、贈収賄事件で起訴された吉川元大臣と鶏卵業者大手「アキタフーズ」前代表との会食に農林水産省の事務次官ら複数の幹部職員が同席していたことを明らかにした。今後、国家公務員倫理法に違反する行為がなかったか調査を続けるということである。
飯田)一連の汚職事件、元大臣が500万円の賄賂を大臣室で受け取ったのではないかという話も出ています。すでに吉川氏は在宅起訴されています。
鈴木)これはちょうどコロナと重なった。それともう1つの大きな政治とお金の問題として、安倍前総理の「桜を見る会」の問題があります。いろいろなことが起きているなかで、吉川元大臣の事件はあまり話題にされませんでした。職務権限があるところにお金を「ドン」と持って来て、何も言わずに受け取ったということです。こんなわかりやすい贈収賄はないではないですか。こんなことがまだ起きていることに驚きました。
官僚がこのような会食に同席する文化はなかったはず~安倍長期政権の緩みからか
鈴木)そこに官僚たちが同席していたということです。昔はよくありましたが、最近は聞きません。会議室で会って交渉するならばいいのですが、こういう席に官僚が同席するということは、常識的にやらない文化になっていたはずです。長期政権の緩みのようなものが出て来ていたのでしょう。
飯田)幹部職員らは、費用については政治家の負担という認識だったと話しています。官僚の人たちとご飯を食べながらの取材というときも、かたくなに「割り勘で」と言う人が多かったです。「そういうものなのだな」と思っていましたが。
鈴木)いまはコンプライアンスがありますから、普通の企業でも厳しいでしょう。余計に霞が関では厳しいはずです。この背景には、緩みがあったのだと思います。この場合も、当然、大臣の誘いは断らなければいけません。「そこで誰が払ったか」という以前に、官僚として襟を正さなければならない。
「政治とカネ」は国会のなかでの大きなテーマ
飯田)国会が始まって今後、予算委員会があります。当然野党がここを追及しますね。
鈴木)「桜を見る会」の問題もあります。官邸を含めて自民党も、去年(2020年)、安倍さんが国会に出て来て終わらせたかったはずです。しかし、あの説明では難しいです。安倍さんはこれまでもそうでしたが、話すと墓穴を掘ってしまうところがある。野党は追及すると言っていますが、コロナのなかで優先順位を考えると、どこまで追及できるかどうか。でも、コロナはコロナとして、国会のなかで「政治とお金」は大きなテーマだと思います。
飯田)施政方針で謝罪というのはなかなかない光景だなと思いましたが。
鈴木)珍しいですよね。でも謝れば済む話ではありません。再発防止やどこに矛盾があったか、はっきりさせないといけません。
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