ふかわりょう~アイスランドがあるおかげで生きていられる
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年1月25日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にお笑い芸人・DJのふかわりょうが出演。毎年訪れるというアイスランドの魅力について語った。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺うあさナビ、今週のゲストはお笑い芸人・DJなど多方面で活躍なさっています、ふかわりょうさんです。よろしくお願いいたします。
ふかわ)よろしくお願いします。
黒木)本当に多方面でご活躍なさっているのですけれども。
ふかわ)いえ、かなり偏っていると思います。すべて中途半端でここまでやって来ていますので、常にグラグラしていますね。もうこの年になると、このグラグラを楽しむしかないかなと思っています。
黒木)ラジオはずっとやっていらっしゃるので、お手のものでいらっしゃいますね。
ふかわ)黒木さんが以前アイスランドに行かれたことがあるというのを伺いまして、運命的なものを感じております。
黒木)『世の中と足並みがそろわない』というご自身の最新刊が新潮社から出ておりますけれども、このなかにも書かれています。
ふかわ)その1つ前に出した『風とマシュマロの国』というアイスランドの紀行本がありますので、黒木さんにはぜひ、その本を読んでいただきたいです。毎年アイスランドに行っております。
黒木)毎年ですか。「沈黙の音」に惹かれて行かれたというお話がこの本のなかにも出て来ます。
ふかわ)ポルトガルのモンサラーシュという小さな白い村でのエピソードです。
黒木)アイスランドへは毎年行かれていた。
ふかわ)毎年行っていました。ここ数年は我慢しているのですけれども、またコロナが落ち着いたら行きたいなと思っています。
黒木)そのアイスランドに行かれた紀行文があるのですか?
ふかわ)『風とマシュマロの国』のマシュマロは羊たちのことなのです。黒木さんが行かれたときは何月くらいだったか、覚えていますか?
黒木)12月くらいですかね。
ふかわ)じゃあマシュマロはいなかったかも知れないですね。
黒木)マシュマロはいなかったですね。
ふかわ)私は夏から秋にかけて行くことが多かったのですけれども、最初に行ったときには、地球が生きていることを確認した気持ちになりました。
黒木)地球の割れ目というところもありますしね。
ふかわ)そうです、そういうテーマで行ったのですけれども、段々と、関心が羊たちの方に向いて行きました。3年目からは「羊と遊ぶ旅」に目的がスライドしてしまいました。そのなかで、死生観と言うと大げさなのですが、自然との共生や関わり、また、今回の本にも出ているのですけれど、草原に仰向けになった羊に遭遇する機会があり、そういう経験を経ていろいろ感じるものがありました。アイスランドというと、何もなくて退屈だと感じる方もいるのですが、私は「あの場所があるおかげで今日までいられる」くらいに思っています。最近は、老人になったら、海辺の小さな家で羊たちと暮らしたいなという夢を抱いています。
黒木)レイキャヴィークの都市ではなく、ちょっと離れた方に……。本当に何もないですよね。
ふかわ)羊たちがたくさんいます。
ふかわりょう/お笑い芸人・DJ
■1974年8月19日生まれ。神奈川県横浜市出身。
■慶応義塾大学在学中の1994年にお笑い芸人としてデビュー。長髪に白いヘアターバンを装着し「小心者克服講座」のネタでブレイク。
■現在は「5時に夢中!」のMCや「ひるおび!」のコメンテーターなどを務める。
■またROCKETMAN、ryo fukawa名義で音楽活動も継続。全国各地のクラブでDJをする傍ら、楽曲提供やアルバムをリリースするなど、多彩な活動を展開。
■2020年11月に最新エッセイ集『世の中と足並みがそろわない』(新潮社)を発売。
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