住宅情報サイト「SUUMO」編集長~コロナ禍で注目される「リビ充」
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年2月9日 8時10分
![住宅情報サイト「SUUMO」編集長~コロナ禍で注目される「リビ充」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_270983_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に住宅情報サイト「SUUMO」編集長の池本洋一が出演。コロナ禍によって変化する住宅事情について語った。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2021/02/fee5a09837a8a64db93633a2764c94ce.jpg)
池本洋一
黒木)今週のゲストはリクルート住まいカンパニー、住宅情報サイト「SUUMO」編集長の池本洋一さんです。新型コロナウイルスの感染が拡大して、働き方、家での過ごし方が変わって来ました。そんななかで「リビ充」という言葉が、記事を読ませていただいたら出て来ましたけれども、「リビ充」とは何でしょうか?
池本)「リビングが充実する」ということを「リビ充」と呼んでいます。いまはリビングが多機能化して、家族のみんながリビングでいろいろなことをします。勉強もするし、仕事もするし、スマートフォンもいじります。昔はリビングはテレビを見て家族団らんという姿だったと思うのですけれども、子どもが高校生になっても、個室に籠らずリビングを中心に生活するというライフスタイルに変わって来ました。それによって個室は小さくてもよくなり、リビングを広くする傾向が強くなっています。リビングに勉強机を用意したり、家族でくつろぐスペースとは別のスペースを用意するというようなことが、ここ3年くらいで増えて来ました。皆さんが「リビ充」を求めるようになって来たのですね。
黒木)なるほど。
池本)調査すると、いまはスマートフォン1つあれば個室に籠らなくても、自分の好きな映画や音楽をイヤホンで他の家族と同じ空間のなかでも楽しめてしまうのです。昔は音が漏れてうるさいので個室に籠らなくてはいけなかったのですが、そうしたデジタルデバイスの進化も「リビ充」というトレンドを支える1つの動きになっていると思います。
黒木)他に変わって来たことはありますか?
池本)そうですね、コロナ禍ということで言うと、「職住融合」と言っていますけれども、お仕事が住宅のなかに入って来て、ワークスペースをお部屋のなかにつくるという方が増えています。私たちの会社も、いまは2割~3割しか出社していない状態で、皆さん家で仕事をしている。そうなると自宅に専用スペースが必要になります。テレビ会議をやるときには、音も遮断できるようなスペースをつくりたいというニーズが増えて来ました。
黒木)リフォームですか?
池本)リフォームでもできるレベルのものもありますけれども、賃貸でギリギリの平米数にお住まいの方からすると、子どもたちもオンライン授業になっている、お父さんお母さんも共働きの時代ですから、それぞれがテレビ会議をするとなると、いまの間数では足りないという話になります。そのようなことから、このコロナ禍で実は住み替えをしようと、SUUMOで検索する人が1年前よりも増えているのです。
黒木)生活様式が本当に変化していますものね。
池本)そうですね。日本人は仕事中心の生活が強くて、「職場がここにあるから、30分くらいの通勤で、この間取りでこのくらいの広さで」というような決め方だったのです。でもコロナ禍において、もともと海の近くに住みたかったとか、少し自然のなかに身をおきたい、公園の近くで犬と散歩する生活がしたいなど、「暮らしを優先した生活」を選べるような世の中に変わって来ているということは、実はいいことなのかなと思っています。
黒木)そうですね。
池本)オンラインでどこでも仕事ができる環境や、通勤時間も選べるような世の中になるということは、暮らし自体を豊かにしてくれます。住む場所も豊かにして、自由にしてくれるという意味では、プラスに捉えていいのかなと。在宅時間が長くなるので、いままで以上に住まいの環境が重要になります。住宅の快適性能を高めた家をつくらなければなりませんし、地球環境問題にも影響して来ます。少しでも使うエネルギーを少なくして、快適な住まい環境を得るというところに向けて変わらなければいけないタイミングが来ているのだと思います。
![](https://news.1242.com/wp-content/uploads/2021/02/fee5a09837a8a64db93633a2764c94ce.jpg)
池本洋一
池本洋一(いけもと・よういち)/(株)リクルート住まいカンパニー SUUMO編集長
■1972年滋賀県生まれ。
■1995年に上智大学新聞学科卒業後、株式会社リクルートに入社。
■住宅情報編集部、広告営業に携わった後、住宅情報タウンズ編集長、SUUMOマガジン編集長などを経て、2011年より現職。
■住みかえ検討者や業界関係者向けの講演、業界新聞での連載などを通じて住まいのトレンド発信を行う。住まいの専門家として各種メディアにも出演。リクルート住まい研究所所長・SUUMOリサーチセンターセンター長を兼任。
<SUUMO>
■不動産・住宅に関する総合情報サイト。
■全国各地の賃貸物件情報からマンション・一戸建て・土地などの不動産売買・物件購入情報、また注文住宅、リフォーム、設備情報に至るまでの豊富な住宅情報を提供。
■Webだけでなく、「SUUMOマガジン」「SUUMO新築マンション」などのフリーペーパーや、「月刊ハウジング」「注文住宅」「Goodリフォーム」などの市販誌も発行。また住宅ローンのシミュレーションや、住まいの相談ができる相談カウンターなど、住まいに関するあらゆる情報を提供している。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
“音楽が似合う部屋”がテーマの家具付リノベーションブランド「RITMO the CONDO」より、趣味に没頭しおうち時間が充実する単身者・DINKs向け新物件「WONDERFUL TONIGHT」発表
PR TIMES / 2024年7月25日 14時0分
-
「東京の100分の1ぐらい!?」価格は1坪3万円…245坪を活かした新居へ 開放感抜群の間取り明らかに【住人十色】
ORICON NEWS / 2024年7月24日 11時14分
-
『SUUMO』が「モンスターハンター20周年-大狩猟展-」に協賛 あのモンスターにはどんな住まいがお似合い?新たに人気モンスター2体を加えた特別ビジュアルを公開
PR TIMES / 2024年7月19日 13時15分
-
【RoomClip600万人の利用データから住まい・暮らしのトレンドを分析】こぢんまりとした居心地のよい空間「ヌック」の人気上昇の背景を分析
PR TIMES / 2024年7月9日 16時45分
-
実家が空き家になったらどうすればいいのか…「資産価値のない家」を残された人に知ってほしい"2つの手段"
プレジデントオンライン / 2024年7月9日 8時15分
ランキング
-
1「上司が怖い」と思うときランキング、上位は? - 対処法1位は「できるだけ関わらない」
マイナビニュース / 2024年8月5日 9時18分
-
2落語界最長老の桂米丸さん死去、99歳…テレビ番組の司会でも活躍
読売新聞 / 2024年8月5日 10時17分
-
3やってはいけないお米の保存方法とは? 正しい保存場所や賞味期限を詳しく解説!
オールアバウト / 2024年8月3日 20時45分
-
4なぜ?株主優待廃止を発表した4社 それぞれの理由を比較
MONEYPLUS / 2024年8月5日 7時30分
-
5「がんが消える」「血液サラサラ」を信じてはいけない…専門家が指摘「買ってはいけない健康食品」を見分ける方法
プレジデントオンライン / 2024年8月5日 8時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)