コーヒーコンサルタント・井崎英典~コーヒーの魅力を通して、世界が平和であって欲しい
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年2月16日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にコーヒーコンサルタントの井崎英典が出演。バリスタになった経緯について語った。
黒木)今週のゲストはコーヒーコンサルタントの井崎英典さんです。井崎さんはアジア人初のワールドバリスタチャンピオンになられたのですが、そもそもコーヒーに携わるきっかけは何だったのですか?
井崎)もともと私の父が自家焙煎店を経営していたのです。私は高校を中退したのですが、それまで、父は「勉強しろ」というようなことは言いませんでした。「自分の道は自分で決めなさい」という感じでした。高校中退して仕事がなく、路頭に迷っているときに、「英典、将来は何したいんだ」と声をかけてくれたのです。「将来、どうしたいのかがわからないんだよね」などと話をしているなかで、「家で丁稚奉公でもしてみるか」ということで、親父の会社を手伝うようになったのがきっかけです。
黒木)お父さんがやっていらっしゃるということは、コーヒーの味の違いはわかる男だったのですね(笑)!
井崎)まったくそんなことはありません。普通にお茶替わりに出て来ていたので。
黒木)違いがわからない男だった(笑)。
井崎)違いはまったくわかりませんよ!
黒木)なぜそこから、バリスタチャンピオンになられるのですか?
井崎)「スペシャルティコーヒー」という高品質なコーヒーを指す言葉があるのですが、父はスペシャルティコーヒーを日本に持って来た第1世代です。小さい会社ではありますが、扱っているのは農園から直接買い付けた、とてもいいコーヒーなのです。問題は、そのコーヒーを適切に抽出しなければいけないことです。バリスタというのはコーヒー抽出のスペシャリストなので、父の世代はバリスタがいかに大事かということを認識していたのです。それと同時に、『Barista Magazine』というバリスタなら誰でも読む国際的な雑誌があるのですが、その表紙に載っている人がとてもかっこよくて、「バリスタってかっこいいじゃないか」と思ったのですね。とても不純な動機でバリスタを始めたという感じです。
黒木)通信制の高校に通い、大学まで行かれ、丸山珈琲に入社なさってバリスタの訓練をされたということですか?
井崎)そうですね。まずは父の会社でみっちり修行して、そのあと通信制で大検を取り大学に行きました。福岡出身なのですが、そのタイミングで福岡から上京しました。その当時は、東京でスペシャルティコーヒーを扱っているお店が少なかったのですけれど、スペシャルティコーヒーの名門だった丸山珈琲に行き、トレーニングを続けたという感じです。
黒木)ワールドバリスタチャンピオンになられたということですが。すごいですよね。
井崎)時代の流れですかね。それまでアジア人がコーヒーを淹れるということは、あまり評価されていませんでした。見えない壁がありました。2014年にアジア人で初めてワールドバリスタチャンピオンになったのですが、コーヒー業界が変わろうとしていたタイミングだったと思いますし、たくさんの人に助けていただきました。ラッキーだったなと思います。
黒木)日本マクドナルドのコーヒーメニューを監修なさったり、中国でも、4500店舗を展開する急成長のコーヒーチェーン店のチーフコーヒーコンサルタントを務めていらっしゃいます。世界で活躍なさっています。
井崎)コーヒーの魅力を通して、世界が平和であって欲しいと願っています。センチメンタルな部分もあると思うのですが、コーヒーはその場の雰囲気を柔らかくしてくれると思います。コーヒーを飲むとホッとするではないですか。そのホッとする気持ちの連鎖をつくりたいと思ったのです。大手のコーヒーチェーンや外食チェーンと一緒にお仕事をすることで、1日何百万杯と世界中で私が携わったコーヒーが提供されているわけです。そんな私の思いをコーヒーに乗せてたくさんの人に届けたい。そして人種や国境、文化などの違いを乗り越えてつなげて行くようなプロダクトを届けたいなという思いがあります。
井崎英典(いざき・ひでのり)/コーヒーコンサルタント
■1990年生まれ。福岡県出身。
■中学時代に始めたバドミントンのスポーツ特待生として高校に進学。
■高校中退後、父親が経営するコーヒー店を手伝いながらバリスタに。
■通信制高校に通い大検を取得。法政大学国際文化学部への入学を機に、株式会社「丸山珈琲」に入社。
■2012年に史上最年少で「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」優勝。
■2013年にも優勝を飾り2連覇を達成。
■2014年の「ワールドバリスタチャンピオンシップ」で優勝。アジア人初の世界チャンピオンとなる。
■2016年に丸山珈琲を退職し、コンサルタントとしてグローバルに活動。年間200日以上を海外で過ごしつつ、国内外で製品開発やコラボレーションを展開。
■日本マクドナルドのコーヒーメニューの監修や、中国で4500店舗を展開して急成長を遂げるコーヒーチェーン店のチーフコーヒーコンサルタントを務めるなど活躍。
■現在はコーヒーの美味しさや魅力を伝える啓発活動を行っている。
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