元ラグビー日本代表キャプテン・実業家 廣瀬俊朗~引退後にMBAを取得した理由
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月3日 8時10分
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に元ラグビー日本代表キャプテンで実業家の廣瀬俊朗が出演。ラグビー引退後に取得したMBAについて語った。
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廣瀬俊朗
黒木)今週のゲストは元ラグビー日本代表キャプテンで実業家の廣瀬俊朗さんです。2004年に東芝ブレイブルーパスに入団されて、それで引退されたのが2016年。12年間ですね、何だか短いような気もするのですけれど、そのようなものなのですか?
廣瀬)22歳で東芝に入って、34歳か35歳くらいまでやっていたのですけれども、ラグビー選手として社会人で十数年間できるというのは稀なのです。10年やれば「長い間やっていたね」と言われるような世界なので。
黒木)そうなのですか。
廣瀬)競技ができる時間は少しずつ長くなっていますけれど、10年以上できたということは恵まれていたなと思いますね。
黒木)2016年に引退という決断をされた。そのときにやりきった感があったから決断できたという記事を読ませていただいたのですけれど、その「やりきった感」というのは何だったのでしょうか?
廣瀬)2012年に2回目の日本代表に呼んでいただいたのですけれど、そのときのいちばんのターゲットは2015年のラグビーワールドカップでした。実際、ワールドカップで南アフリカに勝ち、3勝1敗で大会を終えることができて、日本のラグビーが大きく変わったなという思いがあったので、「もうこれ以上のものはないな」という思いになり、ワールドカップから帰って、トップリーグに出場して、それで引退、という決意をしました。
黒木)それからのセカンドキャリアなのですけれども、現役を引退されて、MBAを取得されるわけですよね。ビジネス・ブレークスルー大学大学院に行かれて、経営学を修めた者に与えられるMBAという経営管理修士を取られています。なぜ、ビジネスを勉強してみようと思われたのですか?
廣瀬)将来的にビジネスをやりたいという思いがあったので、基礎的な知識を学んでおきたかったのです。選手のときに仕事もしていたのですけれど、やはりラグビーがメインだったので。あとはラグビーをやっていると経営者の方にお会いできる機会がすごく多いのですけれども、そういう方々と経営や今後の話ができると、自分自身に学びもあるのではないかとも思っていました。引退したあとは少し燃え尽き症候群状態だったのですね。次はどうしようかなというときに、もう少しプレッシャーというか「うわぁ、キツい」みたいなものが欲しいなと思っていたので。
黒木)なるほど。
廣瀬)それで勉強しようかなと、そういう感じでした。
黒木)大前研一さんのイノベーションの話がすごく面白かったと書いてあったのですけれど、どのようなお話をされたのですか?
廣瀬)イノベーションという事業があるのですけれども、「どうすればイノベーションが起きやすいのか」という事例などがたくさん入っていて、「こういうことでイノベーションが起きるのか」と。おサイフケータイもそうですよね。財布と携帯という別々のものを1つに入れてしまえば便利でイノベーションになります。あとは間を取るということがあって、七分丈があるではないですか。半袖でも長袖でもない、それまであったものの間を取ってしまえば七分袖というイノベーションになる。そのように考えるとイノベーションが起きるということなのです。
黒木)欲しいものであり、発想の転換ですね。
廣瀬)そういうことですね。そう見ると、世の中には、そのようなものがたくさんあるということです。
黒木)そういう1人の方との出会いが、大きなアイデアを生むのですね。
廣瀬)そうですね。ある程度のセオリーみたいなものがあると思うので、それを大事にしながら感性も大事にして、ということだと思います。
黒木)でもこのMBAを取得するまでが大変でしたでしょう。
廣瀬)それなりのボリューム感がありましたし、選手のときはプレイに集中することができたのですが、引退したあとは、仕事もあるなかで勉強をしなくてはなりません。家族もあるし、いろいろなものをパラレルに動かさなければいけないのは、大変は大変ですね。
黒木)でもやり遂げたのですものね。
廣瀬)これは資格にすぎませんので、ここで学んだことをどうアクションにつなげるか、誰かに喜んでもらえるかということが大事だと思っています。
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廣瀬俊朗
廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)/実業家・元ラグビー日本代表キャプテン
■1981年生まれ。大阪府出身。
■5歳からラグビーをはじめ、高校・大学、高校日本代表・U19日本代表で活躍。
■2004年に「東芝ブレイブルーパス」に入団。トップリーグでも活躍。
■2007年に日本代表初選出。
■2012年に5年ぶりに日本代表に選出されるとキャプテンとしてチームをけん引。
■ラグビーW杯2015でも日本代表に選出。ベンチ入りは果たせなかったが、チームの活躍に貢献。現代のラグビー人気の礎を築いた。
■2016年に現役を引退。MBA(経営学修士)取得のため大学院へ。2019年に修了。大学院に通いながら東芝のバックスコーチも務めた。
■2019年放送のドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演。好演で人気を博す。2020年9月から日本テレビ「news zero」の木曜パートナーに就任。
■2019年9月、株式会社ビジネス・ブレークスルー アスリートアンバサダーに就任。
■2020年7月、一般社団法人「APOLLO PROJECT」を設立。
■2021年1月からはアスリートのセカンドキャリアを支援する教育プログラム事業「A-MAP」を開始。アスリートが持つ価値を最大限に高め、その価値を社会へと還元する取り組みを始めている。
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