元ラグビー日本代表キャプテン・実業家 廣瀬俊朗~現役・元アスリート向けのマインドセットプログラム「A-MAP」とは
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月4日 8時10分
![元ラグビー日本代表キャプテン・実業家 廣瀬俊朗~現役・元アスリート向けのマインドセットプログラム「A-MAP」とは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/nipponhoso/nipponhoso_275134_0-small.jpg)
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に元ラグビー日本代表キャプテンで実業家の廣瀬俊朗が出演。2020年に設立した「アポロプロジェクト」について語った。
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廣瀬俊朗
黒木)今週のゲストは元ラグビー日本代表キャプテンで実業家の廣瀬俊朗さんです。ラグビーの経験を経て、現在は実業家として活躍されている廣瀬さんですけれども、その取り組みのなかで去年(2020年)の7月に「アポロプロジェクト」という一般社団法人を設立されました。これはどういうプロジェクトなのですか?
廣瀬)私自身もそうなのですけれども、アスリートが社会の課題にアプローチして、それを解決する、または、アスリート自身が何かを学び直すということを当たり前にする。いまコロナでインバウンドの人も来ないなかで、いろいろな人が困っていると思いますが、それをアスリート視点、アスリート目線で解決できる方法はないかというようなことを、ワクワクしながらやって行きたいなというのが、「アポロプロジェクト」です。
黒木)アスリートの目線で、ということですか?
廣瀬)例えばアスリートは食や健康に敏感ではないですか。
黒木)自己管理。
廣瀬)自己管理ですね。そこはアスリートにしかない価値だと思うのですが、そういう視点で何か解決できるようなこともあるのではないかと思っています。一方で、アスリート側の課題もあります。「スポーツしかやって来ていないし、社会との接点もあまりないし、よくわからないし、大したことないよ俺ら」と思っているアスリートは多いのですよ。でも、アスリートがこれまで培って来たものはすごいものだと思うので、それをきちんと自分に棚卸して、言語化して、何かを見つけて欲しい。それと、いろいろな地域や社会課題を解決することとうまくマッチしたら、何かいい化学反応が起きるのではないかなということを楽しみにしているプロジェクトです。
黒木)アスリートイノベーション構想ということですね。引退された方々のケアも含まれていると。
廣瀬)そうですね。私たちの構想としては、現役中から動いた方がいいと思っています。なぜかというと、現役中のほうが、ファンがたくさんいるではないですか。現役中から動いていると、そのファンがそのままついて来てくれると思うのですよ。「この人がこんなことを始めたから応援しよう」と。引退して数年経ってしまうと、そのファンの方々がいなくなってしまうではないですか。やはり次の現役の選手に行くし。ですので、そこは現役のうちからやっておくといいのではないかと思いますし、次のキャリアに行くときも、次の道が決まっている方がスムーズに移行できるのではないかと思います。
黒木)その取り組みの柱として、アポロプロジェクトが今年(2021年)1月に開校した、「A-MAP」ですか? これは教育プログラム事業という名ですけれども。これは何なのでしょうか?
廣瀬)これはアスリート同士がいろいろ議論したり、コーチングが入ったり、コーチングにもスポーツ側のコーチングもあるし、ビジネスをやっている人たちからのコーチングもあるなかで、「こう生きて行きたいんだ」というようなことを見つけられる、スキルというよりは、マインドや心構えを養うプログラムになっています。
黒木)どういうカリキュラムでやっていらっしゃるのですか?
廣瀬)最初の3ヵ月は、自分自身にフォーカスをあてるので、これまで自分が何をやって来たか、何を大事にして来たかということを言語化します。あとは360度評価というものもあるので、「自分はこんな自分だと思っているけれど、周りからはこのように思われている」というように「現在地を知る」というところですね。次の3ヵ月は、スポーツ周りでビジネスを学ぶ、「他競技はこのようにやっていますよ」という感じで、「ラグビーの当たり前は当たり前ではなかったんだ」というようなことを気づいていただく。後半に関しては、ビジネスメンターのサポートを受けながら、「このようなところで活躍できるかも知れない」というものを見出しながら、最後に、自分の「競技×社会課題」、もしかしたらwithコロナかも知れないですし、SDGsかも知れませんが、そういうものを掛け合わせたイベントを自分自身でやってもらって、そのあと卒業に向かうという形です。アスリートとしての経験が、実はこれから社会で生きて行くためには大事なものではないかと、そのようなことを感じてもらえたらいいなと思っています。
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廣瀬俊朗
廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)/実業家・元ラグビー日本代表キャプテン
■1981年生まれ。大阪府出身。
■5歳からラグビーをはじめ、高校・大学、高校日本代表・U19日本代表で活躍。
■2004年に「東芝ブレイブルーパス」に入団。トップリーグでも活躍。
■2007年に日本代表初選出。
■2012年に5年ぶりに日本代表に選出されるとキャプテンとしてチームをけん引。
■ラグビーW杯2015でも日本代表に選出。ベンチ入りは果たせなかったが、チームの活躍に貢献。現代のラグビー人気の礎を築いた。
■2016年に現役を引退。MBA(経営学修士)取得のため大学院へ。2019年に修了。大学院に通いながら東芝のバックスコーチも務めた。
■2019年放送のドラマ「ノーサイド・ゲーム」に出演。好演で人気を博す。2020年9月から日本テレビ「news zero」の木曜パートナーに就任。
■2019年9月、株式会社ビジネス・ブレークスルー アスリートアンバサダーに就任。
■2020年7月、一般社団法人「APOLLO PROJECT」を設立。
■2021年1月からはアスリートのセカンドキャリアを支援する教育プログラム事業「A-MAP」を開始。アスリートが持つ価値を最大限に高め、その価値を社会へと還元する取り組みを始めている。
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