お酒、ギャンブル、ゲーム依存……コロナ禍でのメンタル不調の症状例
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月20日 17時20分
東京都医師会副会長で八王子の精神科「ひらかわクリニック」院長の平川博之氏が2020年12月21日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。コロナ禍におけるメンタルの不調について解説した。
飯田浩司アナウンサー)コロナ禍でメンタルに不調が起こる方がいるというのは前々から指摘されていますが、先生のクリニックでも、そういった方が多いのでしょうか?
平川)コロナ禍でメンタル面の不調を訴える方は、肌感覚でも増えていると思います。私のクリニックでは思春期外来を開いていますが、特に夏を過ぎた辺りから、新患の中学生や高校生が急増しています。生活リズムが乱れて朝起きることができない、新しい友達に馴染めない、ゲームがやめられない、学校に行けないなどの訴えが中心となっています。
飯田)2020年の新学期が始まったころというと、緊急事態宣言が出されていたと思います。その辺りの影響というのはありますでしょうか?
平川)学生さんに関して言えば、その時期は馴染みの環境をつくるための大事な時期なのですが、そうした機会を得られないまま緊急事態宣言が解除され、登校することになってしまいました。ですから、友達関係を醸成する時期を得ることができなかったのです。
飯田)学習自体が2ヵ月ほど止まっていたため、詰め込むような形で授業が始まるとなると、その辺りのプレッシャーも大きいのかも知れませんね。
平川)そうですね。環境に慣れるための期間がないまま、本当に突然始まってしまったということですね。
飯田)ウイルス自体がどういうものかは徐々にわかって来ましたが、それ以外にも、いろいろとストレスの要因はあるのでしょうか?
平川)最近はどちらかと言うと、自粛生活による制約や制限、あるいは新しい生活様式に順応しなければならないことによる疲弊やストレスが、背景になっている場合が多いように思います。
飯田)ストレスを感じる方が増えているということでしょうか?
平川)多分どの層も増えていると思うのですが、とりわけ主婦層に、その影響が早く出ています。子どもさんは休校、夫はリモートワークで1日中家にいらっしゃるとなると、1人のときであれば簡単に済ませていた食事も、3度しっかりとつくらなければならなくなり、当然出るゴミの量も増えます。こういった物理的な負荷の増加に加えて、休憩や趣味活動といった自分自身のための時間が確保できないというこの状況は、主婦の方にとって、極めてストレスになる環境だと思います。
新行市佳アナウンサー)コロナ禍においてメンタルの調子を崩される方が多いですが、実際の症状としては、具体的にどのようなものが出て来るのでしょうか?
平川)メンタルの不調といっても、すぐにメンタル面に症状が出るわけではなく、持病が悪化したり、血圧が上がったり、耳鳴りがひどくなったり、立ちくらみがしたりといった体調不良が起こって来ます。そういったものを経てから、不安感、恐怖感、憂鬱な気持ち、イライラ、焦り、落ち着きのなさなどが見え始め、感情の起伏が激しくなって怒りっぽくなったり、寝付けない、早く目が覚めるといった睡眠障害のようなことが起こったりします。
また食事についても、過食になったり食欲が落ちたりすることもあります。気を付けなければならないのは、お酒を飲む量が増えたり、ギャンブルに夢中になってしまったりすることです。お子さんに関して言えば、ゲームに対して依存してしまうことがあります。これもやはり、よい兆候ではありません。
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