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初期症状に気づき、かかりつけ医に連絡を……高齢者への肺炎対策

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月25日 7時20分

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医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が2020年12月11日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。高齢者における肺炎の初期症状と、かかりつけ医を持つことの大切さについて解説した。

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

飯田浩司アナウンサー)肺炎にはご高齢の患者さんが多いということですが、改めて注意点をお聞かせいただけますでしょうか?

森田)肺炎と言いますと、高い熱が出たり、激しい咳が出たり、息苦しくなったりというのが一般的に考えられている症状だと思います。しかし、歳をとってからの肺炎というのは、あまり症状が出ないことが多いのです。高齢者の特徴的な症状だと、何となく元気が出ない、食欲がない、喉がゴロゴロ鳴るなどで、たったそれだけの症状なのにレントゲンを撮ったら肺炎だった、ということがよくあります。少し元気がない、食欲がないということは日常生活でもよくありますが、家族の方が見ていて、「いつもと少し違うな」という変化に気づいて欲しいのです。

ですので、ご家庭内でも日常的にマスクをつけて接した方がいいと思います。普段からお年寄りがいるご家庭では、様子をうかがっておくことは大事で、少しでも異変があった場合は、かかりつけ医に電話で相談することがとても大事です。最初に出て来る肺炎の症状としては、歩いたり動いたりしたときに、普段と違って呼吸が苦しくなります。また、高齢者の肺炎の約70%は誤嚥性肺炎と考えられているので、普段から口腔ケアをきちんとしていただきたいです。

新行市佳アナウンサー)お年寄り以外にも、肺炎になりやすい方はいるのでしょうか?

森田)喫煙者は、肺炎にかかるリスクが高いということがわかっています。タバコを吸っていると、線毛という小さな毛の働きが悪くなることがわかっています。線毛は上気道というところで細菌やウイルスなどを口の方、すなわち上の方へと排出させる役割をしています。この線毛の働きが悪くなると、細菌やウイルスが肺などに侵入しやすくなります。一度禁煙した方がまた吸い始めると、それも線毛の働きを悪くするので注意が必要です。

肺炎が日本で増えている背景には、高齢者が増加していることもありますが、2型糖尿病などの生活習慣病や呼吸器疾患、心臓や腎臓などの持病を持っている方が多くなって来たこともあります。さらに、膠原病や慢性関節リウマチなどの治療薬として、いわゆる免疫を抑えるような薬を使っていることも背景にあると思います。こういう持病を持った方、あるいは免疫を抑える薬を使っている方は、特に肺炎の初期症状に気をつけていただきたいと思います。

飯田浩司アナウンサー、森田豊氏、新行市佳アナウンサー

飯田)免疫力が落ちたときに、肺炎にかかりやすくなるということでしょうか?

森田)やはり疲れたときですね。ただ、免疫力をどうしたら上げられるかという問題は、なかなか難しいのです。いま言えることは、しっかり寝ていただいて、さまざまな栄養素を摂り、そして適度な運動をすることです。この3つが確実に言えることかなと思います。

飯田)日ごろから免疫力を高めるために気をつけることが大事なのですね。

森田)免疫力を高めることと、何らかの初期症状が出た場合に、連絡を取れるお医者さんをつくっておくことだと思います。医療も逼迫して来るので難しいとは思いますけれども、どこか連絡できるところをつくっておくことはとても大事です。症状が出てからかかりつけ医を探すというのは、これからは難しいかと思います。「何も縁がないのに連絡していいのか」と考えてしまうかも知れませんが、どこかの医療機関へ連絡できるような体制をつくっておくことは、この先も大事になると思います。

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