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「長嶋監督だけ『川相でいこう!』と……」 “絶不調”が一転、開幕から“大活躍”できたシーズンの裏側を川相昌弘が明かす

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年3月29日 17時30分

「長嶋監督だけ『川相でいこう!』と……」 “絶不調”が一転、開幕から“大活躍”できたシーズンの裏側を川相昌弘が明かす

ショウアップナイター エピソード55
<エピソード6~1993年開幕前夜の針治療が大活躍の秘訣~>

~今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画~

ショウアップナイター解説者の川相昌弘が、オープン戦で絶不調だったにもかかわらず長嶋監督から開幕スタメンに選ばれ、大活躍できた現役時代のシーズンのエピソードを語った。

巨人-阪神  8回表阪神1死一、二塁、オマリーのニゴロで川相昌弘が松永のスライディングをかわし一塁へ送球=1993年5月11日、東京ドーム 写真提供:共同通信社

今年2021年、55周年を迎えるニッポン放送ショウアップナイター。その解説者である川相昌弘が、1993年にオープン戦で絶不調だったにもかかわらず公式戦では大活躍したその裏側を明かした。

「長嶋茂雄さんが巨人の監督に就任された1993年の話です。キャンプの後半に肩の調子が悪くなって、オープン戦の初めの方には参加しませんでした。キャンプ地・宮崎にそのまま残留して調整した後、オープン戦に参加したものの、バッティングの調子も含めて絶不調。実はその時、疲れがたまって坐骨神経痛になっていました。オープン戦の終盤を迎えて坐骨神経痛もバッティングの調子も一向に良くならず。

そんな中、開幕の数日前になると、スッキリするために散髪に行くのが毎年のルーティン。理髪店の主人に「坐骨神経が痛くてオープン戦が絶不調で……」と話をしたら、「自分が行っている鍼きゅう院で良いところがあるよ!」と薦めてくれました。苦しい時の神頼み、早速行って治療してもらったら、ずっと苦しめられていた坐骨神経の痛みが無くなり、更にはたまった疲れもスーッと抜けていきました。おかげで開幕前夜も良く寝ることができ、スッキリした気持ちで開幕戦を迎えられました」

ニッポン放送ショウアップナイター解説者 川相昌弘氏

「そして迎えた開幕戦、長嶋監督が『ショートは川相で行こう!』と言ってくれて2番ショートでスターティングメンバーに選ばれました。自分は出られるかどうか分からないくらいの調子でしたが、とにかく体がスッキリしていることが自分の中で嬉しくて、その日に2安打と結果も残しました。それがあったから、その年レギュラーでずっと使ってもらいましたし、最終的に打率は2割9分という好成績を残すことができました。

その後もちょこちょこ鍼きゅう院に通い、そこで呼吸法を教えてもらいました。針をやっているときも呼吸が大事、寝るときも呼吸が大事というアドバイスももらったりして、打席でその呼吸法使った時期も結構ありました」

巨人-阪神  8回表阪神1死一、二塁、オマリーのニゴロで川相昌弘が松永のスライディングをかわし一塁へ送球=1993年5月11日、東京ドーム 写真提供:共同通信社

「そして、後から聞いた話ですけど93年の開幕戦、『ショートのスタメンを誰にしようか?』と長嶋監督が各コーチに聞いたところ、ほとんどのコーチの方が『元木大介』と言ったみたいです(笑)。でも長嶋さんだけ『川相でいこう!』と言っていただいたようで、長嶋さんのおかげでスタメンで出られました(笑)。

開幕前夜の針治療。忘れられない開幕前夜のエピソードです」

ショウアップナイター エピソード55

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