里崎智也~プロ野球から学んだいちばん大切なこと
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年4月30日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に元プロ野球選手・野球解説者の里崎智也が出演。日本の野球界の今後について語った。
黒木)今週のゲストは元プロ野球選手・野球解説者の里崎智也さんです。これからのプロ野球なのですが、いまは外から野球をご覧になっていますけれども、野球界の変化というものはありますか?
里崎)年々選手の体力は進化しています。いまはアマチュア時代から、いい栄養補助食品があります。トレーニング方法も、雑誌やYouTubeなど、情報が溢れています。それを勉強してプロに入って来るので、身体が仕上がって入って来るのです。そういう面では、私たちのときよりも、いまの選手の方が身体は年々進化しています。
黒木)これからの野球界は大丈夫ですか?
里崎)少子化で、しかもスポーツが多様化しています。ゴルフもテニスもサッカーもあるのに、「野球人口が増えているわけがない」ということです。下がるのは当たり前なので、そのなかで、どうやって質を保つかということの方が大事だと思います。
黒木)質を保つためには、どうしたらいいのですか?
里崎)最近、プロアマ規定も緩くなったので、元プロの人がアマチュアの指導をするのもいいことですし、私のYouTubeもそうですが、野球の楽しさの情報を発信したり、広報活動も大事だと思います。それとともに、メジャーリーグに行く選手たちをもっと増やした方がいいと思います。
黒木)なぜですか?
里崎)日本のメディアは、サッカーでも野球でも、海外の人を紹介しますよね。大谷翔平やダルビッシュなど、メジャーに行っている選手の方が大きく報道されます。それによって子どもたちがスポーツを観る機会が増えると思うのです。それで「大谷翔平みたいになりたい」と思えば、野球をやるでしょう。
黒木)海外に行ってしまうと寂しい気持ちもありますけれども。
里崎)またすごいのが出て来るのですよ。ダルビッシュがメジャーに行ったとともに、大谷が日本ハムに入って来たではないですか。誰かが行けば、誰かが必ず出て来るのです。
黒木)スーパースターが。
里崎)この20年見ていてもそうです。「日本を信じなさい」と言いたいですね。思い過ぎなのですよ。もっと日本を信じた方がいいと思います。すごいのが何回も出て来ますから。それが日本人だと信じています。
黒木)そうやって里崎さんが発信すれば、野球人口も増えるでしょうし、興味を持ってくださる方も増えますね。
里崎)ちょっと頑張って1億円をもらえる仕事なんてないではないですか。現在も1億円選手が100人以上いると思います。それなのに、「なぜ野球をしない」と親御さんに言いたいです。そうしたらもう、楽しいですよ。息子が1軍で頑張って、1億円プレーヤーになったら、老後は安心です。
黒木)里崎さんは、野球から何を学ばれましたか?
里崎)頑張ったら、成果は出るということです。いろいろな失敗もしますし、諦めない心が必要になりますけれども、「諦めなければ、目標は到達できる」ということは学びました。それほどうまい選手ではなかったですし、苦労はしましたけれども、頑張ったことによって結果は出ました。
黒木)それは、運、不運ではないのですね。
里崎)不運だと思っている人は、小さいこともラッキーだと思っていない人なのですよ。ビッグチャンスしか運がいいと思っていないのです。小さいこともラッキーだと思っていると、「自分は運がいい人間だ」と思えます。
里崎智也(さとざき・ともや)/元プロ野球選手・野球解説者
■1976年5月20日生まれ。徳島県鳴門市出身。
■小学2年生で野球を始め、鳴門市第一中学校では軟式野球部に所属。高校は鳴門工業高校。3年時にはキャプテンを務めるも甲子園出場経験はなし。
■帝京大学へと進学し、4年生で正捕手となり活躍。
■1998年のドラフト会議で、2位指名で千葉ロッテマリーンズに入団。背番号22。
■2年目の2000年に1軍出場を果たし、2003年からは本格的に正捕手として活躍。
■2005年には千葉ロッテの日本一に貢献。2006年には日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝に貢献(監督は王貞治監督)。また2008年の北京オリンピックにも日本代表として出場した。
■千葉ロッテの中心選手として活躍し、2010年にもリーグ3位からの日本一に貢献。
■2014年の現役引退後は、千葉ロッテのスペシャルアドバイザーに就任。また解説者としてさまざまなメディアに登場し、冷静な分析と軽快なトークで大人気。2019年3月には自身のYouTubeチャンネル「Satozaki Channel」を開設。YouTuberとして活躍され、現在の登録者数は42.7万人。元プロ野球選手のなかでもトップの人気を誇っている。
■現在はフジ『野球道』、ニッポン放送『ショウアップナイター』など解説者として活動。
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