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がんにならないために子どものうちから教育を……小学校で行われているがん教育について

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年5月18日 11時20分

がんにならないために子どものうちから教育を……小学校で行われているがん教育について

東京都医師会理事で「名和医院」院長の内科医・弘瀨知江子氏が5月11日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。現在小学校で行われている、がん教育について解説した。

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

飯田浩司アナウンサー)いま、小学校で行われているがん教育の授業は、具体的にどのようなものなのですか?

弘瀨)がんにならないような知識を、小さいうちから教育しようという取り組みで、実際に教育するにあたり、養護の先生たちとすり合わせをしています。「この程度であれば大丈夫ではないか」という形で選んでいます。

飯田)教育のプロと医療のプロで、擦り合わせを行うということですね。

弘瀨)そうです。

飯田)大人の場合、がんについてお医者さんから注意や指導を受けるとなると、生活習慣や「運動してください」といったところから始まりますが、子どもへのがん教育では、どういった部分から教えるのですか?

弘瀨)やはり子どもに対しても、「過食をしない」「あまり好き嫌いせず、何でも食べよう」「体も十分に動かそう」など、将来の生活習慣病を予防するためのお話も加えています。

飯田)そもそも、がんがどのように発病するのか、わかっているようでわかっていない部分もありますよね。そのメカニズムも教えるのですか?

弘瀨)詳しいことまでは、なかなか理解できないところもあります。教え方としては、「ある細胞があって、それがどんどん増えて行く」「細胞は普通に増えるのだけれども、ときどき悪い細胞ができてしまう」「免疫細胞が働いて、悪い細胞は食べてくれる。しかし、食べきれなくなってしまうと細胞が大きくなって行って、がんになる」という教え方ですね。

飯田)あとは増えて行く過程で、「餌になるのはこういうものだ」といったことなどでしょうか?

弘瀨)そうですね。

飯田)お子さんの反応はいかがですか?

弘瀨)みんな、すごく興味を持って聞いてくれますね。

飯田)がんという病気は2人に1人がかかるということですが、いまは医療も進歩して、かつてのように不治の病ではなくなって来ており、がんサバイバーの方々も多くいらっしゃいます。そういうことも教えますか?

弘瀨)教えます。

飯田)ある意味で、「がんと共存して行くにはどうしたらいいか」ということですか?

弘瀨)そうですね。その前にまず、「がんにならないためにどうすればいいか」ということを、十分にわかってもらいたいです。

飯田)一方で、不幸にもがんで命を落とすという方も、日本社会のなかにはたくさんいらっしゃいます。命の授業という部分もありますよね。

弘瀨)そうですね。

弘瀨知江子氏、飯田浩司アナウンサー

飯田)その辺りを、子どもたちはどのように見ていますか?

弘瀨)小学校の子どもたちだと、あまり厳しいことには触れずに、中学~高校でだんだん教えて行きます。特に高校生は、今後の社会のなかで、どのようにがん患者さんと共存して行くかということを教えるようにしています。

飯田)お子さんのご家族のなかには、いま患っていらっしゃる方や、つらい状況の方がいることもあり得ますよね。そうした方々への配慮というのもありますか?

弘瀨)それは養護の先生と事前にお話ししています。そのなかに加わっていただくかどうかは、養護の先生と一緒に話し合っています。

飯田)逆に見れば、いかにがんという病気が身近な病気であり、ある意味で共存しなければいけない病気でもあるということですね。

弘瀨)そうですね。

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