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SDGsを定着させなければ、コロナ以上の悲惨なことが起こる

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年6月11日 8時10分

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(6月4日放送)に、一般社団法人 SDGsアントレプレナーズ 代表理事の青柳仁士が出演。さらにSDGsを定着させるために必要なことについて語った。

IMAGE POINT FR-LPN/ BSIP/ニューズコム/共同通信イメージズ

黒木)今週のゲストは元国連職員で一般社団法人SDGsアントレプレナーズ 代表理事の青柳仁士さんです。持続可能な世界を目指す目標、SDGsについていろいろ教えていただきましたけれど、さらにSDGsを定着させるためには、どのようなことが必要でしょうか?

青柳)企業がSDGsに本業で取り組んでもらえるようになるということだと思います。「お金を儲けながら、社会と環境のためにもなるような活動をする」ということが、当たり前になるような動きをつくれるようにしたいと思っています。

黒木)それが地球のためになって、人々のためになるというお話ですよね。SDGsが達成される未来をどのようにイメージされていらっしゃいますか?

青柳)私がアフガニスタンで見て、日本でもいろいろ見てきたような、自分のせいではないのに未来が閉ざされてしまう、あるいは少し前まではいい調子でやっていたけれど、1つや2つの失敗によって社会のレールから外れてしまい、復活ができないということがないような、「みんなにチャンスがあって、幸せになれるような社会」というものなのだろうなと思います。

持続可能な開発目標(SDGs)

青柳)地球が持続不可能であって、持続不可能な軌道に我々の社会経済システムや生活システムが乗ってしまっている。しかも、それが変わって行く兆しがいまのところないのです。ですから、それが2030年なのか、何年なのかというのはわかりませんが、相当大きな変化を起こさない限り、このままどこかのタイミングで持続不可能なラインを超えてしまいます。そうなったときには、いまのコロナ以上のことが起こるのだと思います。コロナ以上のことがこれから起きて来ると想像していただくと、少しわかるかと思います。

黒木)コロナ禍でオゾン層が回復したり、空気が改善されているということも聞きますが。

青柳)そうですね。大きくは社会的にマイナスが大きいですけれど、やはり、人が動かなくなったり、マスクをするようになったことで感染症が減ったという面はあるにはあります。しかし、長期的に持続可能な世界をつくろうと思うと、より大きな変化が我々に求められるのだろうと思います。

黒木)私たち1人ひとりが変わることで地球環境も変わって行く。私たちが肌で感じているのは温暖化による環境の変化ですよね。「夏はこんなに暑かっただろうか」と毎年思いますけれども。

青柳)温暖化については、おっしゃる通りです。世界中の人が体感するようになったので、環境の変化に関心を持ったり、SDGsをやらなければいけないと思う人が増えているというのは、世界的な傾向としてあります。かつて、「フロンガスを使うとオゾン層が破壊される」というオゾンホールの問題が30年ほど前にあったのですが、そのときはオゾンホールはどこに空いているのかというと、南極だったのです。その影響はどこに出ているかというと、「イランです」というお話だったので、日本に住んでいる人たちは、体感しなかったのです。

黒木)体感はしなかったですね。

青柳)当時、「フロンガスを使ってはいけない」と大騒ぎしましたが、実際にオゾン層が薄くなり、穴が空いた影響を体感していた人は誰もいないのに、みんなで社会課題を語っていたのです。しかし、いまは違います。「41.1度」という史上最高気温を去年(2020年)の夏、浜松の人たちは体感したのです。それから去年の7月は台風が日本に来ませんでしたが、これも観測史上初めてのことです。自分の身の回りで、「100年に1度の異常気象」が毎年来ているということを、ほとんどの人が体感しています。以前のオゾン層破壊のときに、誰も体感していないのに、「こんなことが地球で起きている」と概念的に伝えられたこととは、意識が全然違うと思います。

青柳仁士

青柳仁士(あおやぎ・ひとし)/一般社団法人 SDGsアントレプレナーズ 代表理事

■1978年生まれ。早稲田大学政治経済学部、デューク大学国際開発政策学修士卒。
■2001年から国連開発計画(UNDP)、国際協力機構(JICA)、プライスウォーターハウス・クーパース株式会社(PwC)にて、日本・米国・アジア・中東・アフリカ諸国で社会課題解決型事業・ビジネスの実践に携わる。
■2012年に国連本部のあるニューヨークでSDGs創設の国際議論に参画。
■SDGsが始まった2016年から国連開発計画(UNDP)駐日事務所の広報官として日本の政府機関・民間企業・教育機関・メディア・市民社会などへの初期のSDGs普及の責任者を務める。初期のSDGs普及に従事。
■SDGsにビジネスで取り組むための国連初のプラットフォームを設立。2019年にSDGsアントレプレナーズを立ち上げ、社会起業家として活動。
■SDGsの理解を深め、現状よりも一歩進んだSDGsの取り組みができるように企業などを後押ししている。

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