保育士・育児アドバイザー「てぃ先生」が考える、日本でベビーシッターが流行らない理由
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年6月21日 12時10分
ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(6月20日放送)に、保育士・育児アドバイザーの「てぃ先生」が出演。コロナ禍での子育てについて語った。
自見はなこ:お勤めの保育園では、どのようなコロナ対策をされているのでしょうか?
てぃ:一般の会社やご家庭と、あまり変わりません。換気、そして消毒ですよね。
自見:消毒も大変ですよね。全部触ってしまうので。
てぃ:幼児はまだいいのですが、乳児になると手あたり次第、口に持って行きますからね。
自見:小児科医からすると、舐めることで免疫をつくっているのですよね。舐めるのは子どもの当たり前のしぐさというか。
てぃ:そうですよね。だから、触った瞬間に「消毒、消毒、消毒」というのも、どうなのかなとは思います。
淵澤由樹(アシスタント):確かにそうですね。悩ましいところです。
自見:また、コロナ禍における子育てに関して、2つの提案があるそうですね。1つ目の提案は何でしょうか?
てぃ:「抜くところは抜く」ということです。コロナ禍に限らず、お父さん・お母さんが育児を頑張り過ぎている。もっと誰かに頼ってもいいと思います。日本の教育や子育ては「人に頼ることが悪」のような部分があって、ベビーシッターが流行らない理由もそこにあると思います。保育園に関しても、「子どもを保育園に預けるなんて」と言われていた時期すらありました。でも、ご両親が自分でやらなくていいところもありますよね。去年(2020年)の夏、冷凍餃子屋さんの「冷凍餃子は手抜き料理ではなく、手間抜き料理」というTwitterを見て感動したのです。手抜きではなく、具材や包む手間を抜いているだけなのだと。
自見:なるほど。また、2つ目の提案は「どうしたら楽しくできるか考える」というものですが。
てぃ:コロナ禍で、自宅で過ごしている方が多いと思います。そうすると、どうしても遊び自体がマンネリ化したり、子どもを叱る回数も増えて来てしまいます。叱って、怒って、注意して子どもに言うことを聞かせるのではなく、やって欲しいことに「どう興味を持ってもらうのか」を考える。それによって、子どもたちは動いてくれると思います。
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