ドイツ人が「ドイツで食べるより美味しい」と言うボローニャソーセージの味
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月2日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(6月25日放送)に東京・世田谷区のハム・ソーセージ専門店「DADACHA(だだちゃ)」のオーナー、小池保が出演。これからの目標について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。6月21日(月)~25日(金)のゲストはハム・ソーセージ専門店「DADACHA(だだちゃ)」のオーナー、小池保。5日目は、今後、40周年に向けた目標について—
黒木)開業30周年、これから先どんなお店を目指していかれますか?
小池)今年(2021年)、70歳になりまして、あと何年できるのだろうと考えるのですけれども、最低でも、あと10年は頑張ろうと思います。今後、どういう形で広めて行けばいいのかなということを考えながら、日々やって行きたいと思います。
黒木)ドイツに行かれたときに出会ったハム・ソーセージ、それがきっかけでカメラマンをお辞めになってハム・ソーセージ専門店をおつくりになったということは、私もはじめてうかがいましたけれども、この30年の歴史、ご自身の人生を振り返ってどのようなことを思いますか?
小池)いい加減に生きてきたなと思います。
黒木)それはどういう意味で?
小池)自分のやりたいことをやって来たので、女房には非常に迷惑をかけたと思います。カメラマンをやっていたというのも、大学は経済学部だったのですけれども、サークルでたまたま写真部に入って、それにのめり込んでしまいました。それで、そのままカメラマンになってしまったのです。その途中で女房と出会って結婚をしましたけれども、ある日突然、「カメラマンを辞める」と言って、「今度はこういうソーセージの店をやるのだけれども」と。向こうは驚いたでしょうね。でも、それに嫌がらずにずっと付き添ってくれているというのはありがたいですね。
黒木)ご夫妻でお店に立っていらっしゃるので、ずっと一緒にいらっしゃるわけではないですか。たまには揉めたりしないのですか?
小池)ありますよ、それは。24時間一緒ですからね。店でも一緒、家に帰っても一緒、それが1年間、続くわけですから。それでもう30年間やっていていまだに別れていないというのは、やはり何かあるのではないですか。向こうはどう思っているかわからないですけれども。
黒木)でもいつもにこやかに対応していただいていて、仲がよろしいなといつも拝見しています。ご自身は、10年間は続けて行くということですが、私としてはずっと続けていて欲しいなと思うのですけれども。
小池)「最低10年」です。40周年を迎えたいなと。
黒木)この味があと10年で終わるのはもったいないですね。この味を職人さんがどなたか引き継いで欲しいですね。
小池)そうですね。うちは娘3人なのでみんなもう出て行ってしまう感じなので。
黒木)そうなのですね。
小池)後継者についてはまだわからないです。とりあえず、10年間は私と妻は店に立つと。その後のことは、10年の間に考えて行けばいいかなと思います。
黒木)これからの夢や目標というと最低10年は続ける、そのあとのことはそのときにまた考える。
小池)そうですね。ドイツ人のお客さんも来てくれていたのですが、3・11の東日本大震災のあとに帰られてしまった方が多いですね。それでも、こちらに残っていらっしゃるドイツ人でうちに来ている1人の彼が言ったのは、うちで扱っている白ソーセージ、ミュンヘナというのですが、「このミュンヘナは東京でいちばん美味い」と言ってくれるのですよ。東京でいちばん美味いというのは、日本でいちばん美味いということです。彼が好きなのは単純なボローニャソーセージなのですけれど、「ドイツで食べているボローニャよりも美味しいよ」と言ってくれる。ありがたいことですよね。味的には本当に間違いないと思っているので。
小池保(こいけ・たもつ)/ ハム・ソーセージ専門店「DADACHA」オーナー
■東京都世田谷区尾山台にある ハム・ソーセージ専門店「DADACHA」のオーナー。
■1991年オープン。30年にわたって多くの人を楽しませている。
■店名の「DADACHA(だだちゃ)」は、小池さんの奥さんが山形出身であることに由来。
■小池さんは元カメラマンで、仕事で訪れた南ドイツでハムとソーセージに魅せられた。
■職人さんは別にいて、小池さんは30年間・販売を担っている。
■常連のなかには東京在住のドイツ人も。「本国の味」と保証してくれている。
■看板商品は豚レバーと豚肉を半々に合わせてオーブンで焼いた「レバーケーゼ」。
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