山口真由が学生時代、黒木瞳に注意されたこと
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月8日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(7月1日放送)に信州大学特任教授・NY州弁護士の山口真由が出演。忙しいなかでのタイムマネージメントについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。6月28日(月)~7月2日(金)のゲストは、黒木の娘の最初の家庭教師を務めた、信州大学特任教授・NY州弁護士の山口真由。4日目は、効率的なタイムマネージメントについて—
黒木)いまは大学の教授であり、NY州弁護士でもあり、本の執筆もされて、テレビにもご出演されています。そのようなお忙しい真由ちゃんですが、タイムマネージメントはどうされているものなのですか?
山口)私は昔からもったいながり屋なので、普段は電車移動なのですが、時間が4分あれば本を読む、6分あればパソコンを開こうとしています。
黒木)急に思い出しました! 真由ちゃんはスケジュール帳に次の予定の日時を書かないのですよね?
山口)あのとき(※大学生時代に黒木の娘の家庭教師を務めていたとき)は、そうでした。スケジュール帳に日時を書かなくても覚えていられると思っていたのです。それを黒木さんが注意してくださって。
黒木)私が注意したのですよね。
山口)「伝えたことは書き取った方がいい」と。「あなたが頭できちんとわかっているのはわかっていても、それが届いているか不安になってしまうことがあるでしょう」と言われてから、私はそれを直しました。社会に出てからさまざまなことが入って来て、自分で覚えているつもりでも、ついうっかり抜けてしまうということが1回ありました。とても迷惑をかけて、スッピンで現場に行くということがあって、そのときにあの言葉は本当にありがたいなと思いました。
黒木)すみませんねえ。
山口)本当にありがとうございます。そのときに(黒木さんは)、「私は完全に予定を覚えた上で、たまにあえて支障がないときはそれを飛ばしてみたりすることがある」「そうしないと、私の周りの人たちが、私に完璧に動かれるとプレシャーになるでしょう」とおっしゃったのです。確かに、自分がルールブックになってしまって、みんなが自分を見て動くようになってしまうと困りますよね。
黒木)そうですね。「私は間違いもあるし、失敗もあるし、おっちょこちょいなのですよ」というようなことをきちんと知らせておかないといけないのです。時間を有効に活用するということに関してはどうですか?
山口)コロナ禍で時間があったときに、「この時間で勉強するのかな」と思ったのですが、一切勉強しなかったのです。人というのは、時間が区切られていない限り、物事を始めることはできないのだなと思いました。もともとプライベートの時間でも、ついつい何かやってしまう感じだったのですが、最近になってようやく、「お風呂に入っている2時間は本を読む、絶対に他のことはしない」というような感じで息を抜けるようになりました。黒木さんはどのようにされているのですか?
黒木)優先順位として、台詞を覚えなければいけないときは台詞です。後は好きな小説を読みます。それらをお風呂のなかでやります。とにかく限られた時間なので、有効に使いたいなと思います。
山口)そうですよね。その感覚はすごく大事だと思います。どれほど優れた人でも、みんな24時間しか与えられていないのだということを、切実に感じているかどうかということが、タイムマネージメントの基礎だと思います。
黒木)ある小説家の方が、週に2~3回、コンビニでバイトをしてらっしゃるのです。もちろん、小説だけでも生計を立てていけるのに、「コンビニに行く」ということで、時間が配分できると言うのです。1日24時間ずっと書き続けるわけにはいかないので、規則正しさのようなものを、「コンビニにバイトに行くことによって、生活のリズムをつくっています」とおっしゃっていました。まさに先ほど真由ちゃんが言っていたことと同じですよね。
山口)私の家では、親がご飯の時間を必ず固定していました。いまでも、ご飯の時間を動かすのは絶対に嫌なのです。ご飯とご飯の間を生きているというところはあります。
黒木)リラックスできる時間というのは、いまおっしゃっていたように、お風呂での読書ですか?
山口)そうですね。週のなかでも火曜日と木曜日は特に長く入るようにしています。
黒木)それも決めているのですね。
山口)そこを目指して頑張ろうというような形にしています。
山口真由(やまぐち・まゆ)/ 信州大学特任教授・NY州弁護士
■1983年。北海道出身。
■東京大学法学部に進学し、3年生在学時に司法試験を突破。「法学部における成績優秀者」として総長賞を受けて卒業。
■卒業後、2006年に財務省へ入省。2008年に退官。その後、2015年まで弁護士として主に企業法務を担当。
■2015年9月、ハーバード・ロースクールに留学し、2016年に修了。
■2017年、ニューヨーク州弁護士登録。
■帰国後は東京大学大学院法学政治学研究科博士課程に進み、日米の家族法を研究。
■2020年、博士課程を修了。2021年より信州大学特任教授。
■テレビ出演・著書多数。近著に『「ふつうの家族」にさようなら』(KADOKAWA)、『人生の武器になる「超」勉強力』(斉藤孝・中野信子共著/プレジデント社)がある。
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