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東京都医師会・尾﨑会長 ~ポストコロナの医療のあり方は“治療”から“予防”へのシフト

ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月15日 11時20分

東京都医師会・尾﨑会長 ~ポストコロナの医療のあり方は“治療”から“予防”へのシフト

東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が7月8日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。アフターコロナ以降、今後の医療に必要なことについて解説した。

尾﨑治夫氏

今後の医療に必要なこと~予防にシフトして大きな病気にかからない仕組みをつくる

飯田浩司アナウンサー)コロナ前は、この番組でも、先々を見据えた医療のあり方などを取り上げて来ました。

尾﨑)2025年問題やその後の少子超高齢社会に対して、どのような準備が必要かということをやって来ました。ただ、このペースで行けば、冬までには、かなりの数のワクチン接種が進むはずです。そうすると、ポストコロナということも、2022年~2023年に向けて出て来るのではないでしょうか。

飯田)いま2025年問題というキーワードが出ましたけれども、まさに団塊の世代の皆さまが後期高齢者に入って来て、ここから先、医療費の負担が大きくなるのではないかと言われています。患者さんを診ているお立場として、今後どういうことが重要だと思われますか?

尾﨑)いまの医療は風邪や腹痛なども含めて、「病気になったら受診し、そこで治療をして」という話になっています。ガンなどでも、進行して手遅れの状態になってしまうと、手術してもなかなか難しい。あるいは抗がん剤治療などで患者さんに苦痛や負担がかかる。これからは、生まれたときから亡くなるまで、予防にシフトして、なるべく大きな病気にならない仕組みをつくることが大切だと思います。

飯田)予防にシフトする。

尾﨑)新型コロナウイルスが「ワクチンで予防できるのだ」ということが認識されています。小さいころからいろいろなワクチンを打っていますけれども、これも負担がかからない値段で打つようにできれば、お子さんの病気も減って来ると思います。

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

「ヘルシーシティ東京」~ゆりかごから墓場までみんなが元気

尾﨑)小学校、中学校、高校でしっかりとした健康教育、ガンについての知識やタバコの害についてなど、いろいろなことを教えて、そういうリテラシーを身につけた大人に育っていただく。どうしても大学生になってしまうと、何もないのですよ。タバコを吸う機会も増えるし、お酒も飲む。脂っこいものを食べる。その延長で社会人になっても、その習慣が続いてしまう。

飯田)そうですね。

尾﨑)20代~30代でしっかりリテラシーを身につけ、40歳を過ぎたら、あとは身につけたもので個人が努力してもらうような形の検診に移るべきではないかと、前から思っています。「ゆりかごから墓場まで、元気な人たちで埋まるような東京にしたい」、それが「ヘルシーシティ東京」という構想なのです。

「かかりつけ医」の本当の役割

飯田)全年齢対応で、切れ目なくと。身につまされる話ばかりです。

尾﨑)そこで役割を果たすのが、本当の「かかりつけ医」ではないかと思います。

飯田)かかりつけ医というと、「何かあったときに駆け込むところ」というイメージがありましたけれど、そうではなくて、平時のメンテナンスから行うと。

尾﨑)もちろん何かあったときもそうですけれども、それが起きないようにすることも大事だと思います。

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