岸谷香 大ヒット曲「君の瞳に恋してる」をきっかけに生み出したプリプリの名曲とは
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月10日 10時30分
ニッポン放送「八木亜希子 LOVE&MELODY」(毎週土曜日8時30分~10時50分)の番組スタッフが取材した「聴いて思わずグッとくるGOODな話」を毎週お届けしている【東京新聞 プレゼンツ 10時のグッとストーリー】。今週は、東京新聞朝刊最終面の人気連載「私の東京物語」より、岸谷香さんのストーリーをご紹介します。
ガールズバンド「プリンセス プリンセス」のリードボーカルとして、数々のヒット曲を世に送り出し、現在もソロアーティストとして活躍中の岸谷さん。先月からWEBにて、東京をテーマにしたエッセイ「岸谷香 TOKYO MY STORY」の連載をはじめました。その連載で、最初に選んだ街は「自由が丘」です。岸谷さんが青春時代を過ごした街、自由が丘にまつわる思い出をご本人に伺いました。自由が丘のドーナツ店で流れていたヒット曲を聴いて、「私もこんな曲が書きたい!」と当時15歳の岸谷さんが書いた曲とは……?
幼い頃から東京で育ち、以来現在までずっと東京を離れたことがない生粋の東京っ子、岸谷香さん。小学校の終わりから高校1年生まで、ずっと通学に使っていた駅が、東急線の「自由が丘」駅でした。
「中学校の帰りに、友達たちと自由が丘のファーストフードのお店に寄っては、ドーナツ1個、ハンバーガー1個で、何時間もずっとおしゃべりをしてました。きょうはどこに行こうか? どんな話をしようか? って、あの頃は本当に毎日が楽しかったですね」という岸谷さん。その頃よく立ち寄ったドーナツ店は、コーヒーのおかわりが無料で、何杯も飲んでは、友達たちと将来の夢を語り合ったり、恋の話や、他愛もない話で、あっという間に時間が過ぎていきました。
「中学は共学でしたけど、私、その頃から女の子の集団にいることが好きだったんですよね」
そんな楽しい日々が高校でも続くと思っていましたが、15歳のときに、人生初の挫折を味わいます。高校受験のとき、友達が行く志望校に行くことができず、第2志望の高校へ……。
「何とかなる、と思っていたので、現実をなかなか受け入れられませんでしたね。あの頃は心がやさぐれていたというか、人生の中で、いちばん“ひん曲がった時期”でした」
そんなとき救いになったのが、音楽でした。幼い頃からピアノを習い、中学から部活でバンドを始め、高校では、ベースギターのソフトケースを抱えて学校に通っていた岸谷さん。
「校則が厳しい高校だったので、音楽をやっているときが、唯一自分でいられる時間でした」
同じく志望校に行けなかった友達と自由が丘のお店で話すひとときも、楽しい時間でした。そんなある日……岸谷さんは学校の帰り道で偶然、あるポスターを見つけます。レコード会社が、新しくガールズバンドを結成するため、メンバーのオーディションを行うというものでした。
「そのとき一緒にいた友達が言ったんです。『香、これに受かったら、学校辞められるね!』。でも私は、あくまで音楽は趣味のつもりだったので、まさか受かるとは思ってませんでした」
軽い気持ちで受けたオーディションに、1000人以上の応募者の中から合格した岸谷さん。すぐに、自由が丘のお店で友達に報告しました。
「『すごい、芸能界デビューじゃん!』という反応の前に、『学校どうするの?』『親をどうやって説得するの?』と親身になって私のことを心配してくれたんですよね」という岸谷さん。それから両親を説得。夜間部のある高校に転校して、ひたむきに活動を続け「プリンセス プリンセス」を結成。オーディションの合格から6年、「Diamonds」で大ブレイクを果たしました。
その後は多忙な日々が続き、自由が丘に行く機会はほとんどなくなりましたが、結婚後、長男が中学受験のために通った塾がたまたま自由が丘で、岸谷さんは送り迎えの際、久々に街を歩きました。
「私はずっと東京育ちで“田舎”がないんですが、久々に自由が丘へ来たとき、どの道を通っても懐かしくて、『ああ、ふるさとに帰ってきたな』という気分になりました」
これをきっかけに、ママ友たちとも自由が丘で集まるようになり、あらためて「この街とは深い縁があるんだな」と感じたという岸谷さん。
「今の私が私であるのは、自由が丘で友達たちと過ごしたあの日々があったからです」
その頃、行きつけのドーナツ店でよく流れていたのが。ボーイズ・タウン・ギャングのヒット曲「君の瞳に恋してる」でした。岸谷さんは言います。
「まだ15歳だった当時、『あんな曲を自分も作ってみたい!』と思って書いたのが『世界でいちばん熱い夏』なんです」
本日紹介した岸谷香さんの連載は、東京新聞で7月6日(火)から21日(水)まで、計10回連載されている。
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