芸能界での仕事に見切りをつけて家業を継ぎ、売り上げを20倍にした“プロフェッショナル”
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月21日 8時10分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」に騒音対策を手がける企業、株式会社静科の代表取締役の高橋俊二が出演。家業である株式会社静科の2代目社長に就任した経緯について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。7月12日(月)~7月16日(金)のゲストは騒音対策を手がける企業、株式会社静科の代表取締役の高橋俊二。3日目は、家業である株式会社静科を継ぐことになった経緯について—
黒木)2代目社長でいらっしゃいますけども、なんとその前は……
高橋)そうですね、以前は芸能界にいまして、とある有名な歌手の方のお付きをさせていただきながら、そのあと役者業をやっていました。
黒木)いくつくらいまでやってらっしゃったのですか?
高橋)30歳までですね。10代から入ったのですが、芸能界の仕事だけで食べているわけではありませんでした。この人生で大丈夫なのか、と不安でした。父親は「40歳くらいまでやってみればいいではないか」と応援はしてくれていたのですけれど、当の本人が不安になってしまったのですね。「もう見切りをつけてやめよう」と思いました。
黒木)お芝居などはお好きだったのですか?
高橋)大好きでした。小学校のときは「アイドルになる」と本当に思っていました。よく学芸会とかでもいろいろな方を真似て歌ったり踊ったりしていました。
黒木)エンターテイメントの世界がお好きだったのですね。でも、その演歌歌手の方に付いていたのに役者なのですか。歌手ではなくて。
高橋)入ってから気付いたのですが、私はものすごく音痴なのですね。「君、音がすごく外れるから歌手としては無理だよ」と言われてしまいました。当時のマネージャーさんと、「では何やりますか」ということで、役者をやることになりました。
黒木)でも、「音が大きく外れますね」という方が、防音対策の音の仕事をなさっているということも、運命的ですね。
高橋)役者をしている当時は、父親がそういう仕事をしているとは思っていませんでした。
黒木)ご自分が2代目社長に就任するというときは、いかがでしたか。「よし、もう芸能界をきっぱり諦めて就任しよう」という覚悟や決意というものは。
高橋)最初は家業を継ぐ気はなかったのです。晩年、父が心臓の病気で入退院を繰り返すようになって、実家に戻ったことがきっかけでした。病に伏せている父が、仕事の話をするときだけは目が輝くのですよ。「これは人の役に立つ仕事で商材なんだ」と言うのです。それを聞いて、「人の役に立つということは、どういうことなのだろう」と興味が湧いて、始めてみました。最初は軽い気持ちで始めたのですが、知らないうちに、私もハマっていました。
黒木)お父様のときよりも売り上げを20倍も上げて、実績を残されているということですが、どのようなことをなさったのでしょう?
高橋)原価を安くして、価格を下げる努力をしました。父親とはぶつかることも多かったのですけれども、いくらいいものでも、余りにかけ離れた金額では、お客様に購入していただけません。適正価格を考えて、安価にするというところをテコ入れしました。そこでは、開発の方や設立当初からいた人間ともぶつかりましたね。そういう意味では、大変なことは多かったですね。
高橋俊二(たかはし・しゅんじ)/ 株式会社静科 代表取締役
■騒音・防音対策を手がけるスペシャリスト企業「株式会社 静科」。
■特許技術によって開発された薄型軽量の防音素材「一人静(ひとりしずか)」を活用し、顧客の環境・目的に応じたオーダーメイド製品を作成。
■これまでに「土木学会・環境賞」「発明大賞本章」などを数々の賞を受賞している。
■導入されている顧客は 工場からオフィス・一般家庭まで幅広い。
■もともとは高橋俊二さんの父・邦雄氏が創立した鉄道車両の床材などを製造する企業だったが、社会に持続的に貢献できる製品を開発したいとの思いから、騒音対策製品を開発。新しい独自の遮音材「一人静」の開発に成功。セラミックを染み込ませた紙製のハニカムに発泡材を封入し、高い遮音性を実現した。
■2代目社長の高橋俊二さんは17歳のときに高校を中退。有名歌手の付き人となり、テレビ・舞台などを経験したのち、30歳で引退を決意。
■美容業界などを経験した後、家業を手伝うようになり、株式会社静科に入社。従来の取引先や営業手法の見直しなど、経営手腕を発揮し、売上を20倍に伸ばした。
■現在は2代目社長に就任。アスリートやスポーツチームのスポンサーになったり、聴導犬育成費用の支援を行うなど、社会貢献活動も積極的に行っている。
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