注目の自転車シェアリングサービス「HELLO CYCLING」 都市に対する2つのビジョン
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年7月26日 11時15分
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(7月19日放送)にOpen Street株式会社 執行役員 CTOの端島忍が出演。Open Street株式会社が提供する自転車のシェアリングサービスについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。7月19日(月)~7月23日(金)のゲストはOpen Street株式会社 執行役員 CTOの端島忍。1日目は、Open Street株式会社が提供する自転車のシェアリングサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」について—
黒木)Open Streetが展開している自転車のシェアリングサービス「HELLO CYCLING」なのですが、どんなサービスを提供していらっしゃるのですか?
端島)基本的には、電動のアシスト自転車を使って、全国で利用できるシェアリングサービスです。アプリを使って事前に会員登録してあれば、全国の観光地や街中にあるステーションに設置されている自転車の予約を簡単にでき、利用することができるというサービスになります。皆さんが持っているICカードなどを事前に登録することで、予約なしで「タッチ&ゴー」という機能を利用できるので、すごく便利なサービスとなります。
黒木)たくさんステーションがあるのですね。
端島)沖縄から青森まで、全国で約3500以上のステーションがあります。
黒木)しかもお安いのですよね。東京だと15分70円ということで。
端島)そうですね。2~3駅で30分以内で行ける距離なら、自転車の方が圧倒的に効率がいいですね。
黒木)しかも電動自転車ですか?
端島)電動アシスト自転車になります。ペダルを踏むときに、人の足で踏んだ力に対して2倍のアシストをしてくれる自転車になりますので、乗り出しのタイミングや坂道での走行が楽にできます。
黒木)東京は坂道が多いですから、助かりますよね。2016年から設立された会社ですが、ワッと広がってきたという感じですよね。
端島)最初は東京の中野区からスタートして、けっこうな数になって来ました。弊社のビジョンは2つあって、まずは都市のOS、都市のインフラになろうとしていることです。あとは移動で皆さんの都市を変えて行くという2つのビジョンがあります。
黒木)変えて行くと。
端島)モビリティを使った移動手段をシェアという形で提供しているのですが、さまざまな移動を使って人々の生活が変わって行くのではないかと思います。
黒木)なるほど。実際変わっているのですか?
端島)最近はコロナの影響で、「近い距離であれば自転車で行こう」という変化が見えます。
黒木)初めて利用したいという人は、まず何をすればいいですか? アプリに会員登録?
端島)そうですね。ネットで弊社のサービスを知った人もいれば、現地のステーションを見て初めてそういうサービスがあるのかという人もいます。基本的にはステーションに看板があってQRコードがあるので、そこからアプリのダウンロードができます。ダウンロードしていただいて個人情報などを登録していただくという形になります。
黒木)なるほど。端島さんはCTOという、「最高技術責任者」ということです。もともとITの会社にいらしたということなのですけれども。
端島)基本的に「HELLO CYCLING」のシステムを全体的に見ているのですが、実際にユーザーさんがアプリを使って、そのあと自転車のところに行くので、ユーザー体験がスムーズにつながり、仕組み的に実現して行くというのが役割としてあります。
黒木)技術者は大変ですね。
端島)やりがいのある仕事で、楽しいし、いまの社会のなかにないサービスなので、それを自分たちでつくっていけたらと、ワクワクしています。
端島忍(はしま・しのぶ)/ Open Street株式会社 執行役員 CTO
■Open Street株式会社
■2016年11月設立。モビリティシェアサービス及びIoTデバイスの開発・提供。
■主にIoTを活用した自転車シェアリングサービス、「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を運営・展開。
■自社のシェアサイクルを運営するだけでなく、「HELLO CYCLING」をプラット・ホームとして複数のシェアサイクル事業者や自治体が参加。「HELLO CYCLING」のロゴがあるステーションで借りた自転車は「HELLO CYCLING」のロゴがあるステーションであればどこでも返却が可能。
■東京を中心にステーションがどんどん増えていて、1つのアカウントへの登録で、全国をシームレスに移動することが可能になる新しい交通インフラサービスを目指す。
■そのほか、スクーターをシェアする「ハロースクーター」や、 スポーツタイプの自転車e-Bikeをシェアする「KUROAD」などを展開。また駐車場シェアリングサービス「BLUU Smart Parking」も展開。
■将来的には電気をメインに使う乗り物に特化し、EVモビリティの活用を目指す。現在、ENEOSと連携し、超小型EV車の実証実験なども行っている。
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